
闘い終えて、繋がれて、おとなしくなって・・・悲しそうなアルです。
シャンプーして、毛はピカピカです。
ストーブの前でドライヤーで乾かそうとする隙に、ピョ~ンと腕から抜け出してブルル~ンと身震い。
絨毯の上をサーっと自分でモップごっこして、水気をとります。
勝手にせいよ!
絨毯の掃除はまだしとらんよ!
1時間経って、忘れたころ、首つかまえて抱き上げ、腕の中で手当たり次第にジャキジャキとトリミング。
ところが、隙みて、ガウ~っと威嚇して、一瞬のタイミングで、逃げました。
その勘のよさは抜群です。
浮浪犬アルからリッチな犬に仕立て上げたい飼い主の、「忍」がここで、切れました。
リードです。
リードをかけて、首をキュィと引くだけで、犬はおとなしくなります。1回目は、くやしそうに。2,3回目になると降参。
降参すると、目つきから変わるのです。
手綱さばき、なんて昔から言うでしょ。
このチビの「豹変」を初めてみたとき、驚きました。
動物を飼うって、この「豹変」を飼い主が、いかにコントロールするかなんだ、とつくづく思いました。
うまく調教すれば、「名犬」に・・・
失敗すれば、「駄犬」に・・・
ほっとけば、「迷犬」に、いや「野犬」かな・・
そして、毒を食らわば、「狂犬」に
フランス語の言いまわしにも、次のようなのがあります。
Il est fidele comme un caniche.「プードル犬のように、非常に忠実な彼」
プードルは、犬の中でも、忠犬の中の忠犬の種なのです。
「オオカミの子孫」の本能を目覚めさせた飼い主が、わるいのでしょうか・・・
いつまでも、忠犬アルキメ、愛犬アルキメでいてちょうだい!!
トリミングはあれだけ嫌がったのに、ブルーのセーターは、「着せて!」と、2本の手(?足)を差し出してきましたよ。