マヤカレンダー今日はジャガー周期の「風・9」

 

今日、時の座に着座しているのは、父なる神「ケツァルコアトル(ククルカン)」で、母なる神も「ケツァルコアトル(ククルカン)」ですチョキ

 

この「ククルカン×2」という日は、260日に1回しかやってきません。

つまり今日だけグラサン

 

 

「ケツァルコアトル」は有名な「空飛ぶ羽毛をもつ蛇」ですヘビ虹

明けの明星、救いの希望神、天空神です。

 

 

 

 

 

ケツァール鳥です。

 

 

そのようなマヤ的なるナーカルの日に、朝から「マヤ文明最古で最大の遺跡発見ビックリマーク」なニュースが賑わっています星

 

 

日本人にとってさほど興味のない中南米の遺跡発見のことでも、日本人の名前があるとなると別なのですね~(笑)

マヤ暦2012年人類滅亡説のときも、特別にマヤ文明に興味のない人も盛り上がりましたが爆  笑アセアセ

 

 

 

今日の報道は、米アリゾナ大の猪俣健教授や茨城大の青山和夫教授、岡山理科大の那須浩郎准教授らの研究チームが、2017年から、グアテマラ国境近くタバスコ州で、航空レーザー測量や地上探査を実施。

2018年に、森林や牧草地が広がる一帯の地下にアグアダ・フェニックス遺跡を発見した、というニュースですね。

 

研究チーム

「社会的な不平等が小さくても大規模な共同作業ができることが示され、従来の文明観を覆す発見だ」

 

4日、英科学誌ネイチャーに発表したようです。

 

 

 

Monumental architecture at Aguada Fénix and the rise of Maya civilization
 アグアダフェニックスの記念碑的な建築とマヤ文明の台頭

Nature 03 June 2020

 

ネイチャー記事紹介

 

 

アブストラクト(概要)を翻訳すると

 

考古学者は伝統的に、マヤ文明の発展は緩やかなものだと考えてきましたが、小さな村は、陶器の使用や堆積主義の採用とともに、中前古典期(紀元前1000年から350年、日付は全体的に調整されています)に出現し始めたと仮定されていました。

初期における儀式の複合体の最近の発見は、このモデルに挑戦し始めています。

ここで我々は、長さ1,400メートル、高さ10〜15メートルを測定し、それから放射状に9つの因果道を持っている人工的な台地とアグアダフェニックス(メキシコ、タバスコ)の以前に知られていないエリアの空中ライダー調査と発掘調査について説明します。

私たちは、放射性炭素年代のベイズ分析を用いて、この建造物の年代を「紀元前1000年から800年の間」と決定しました。
私たちの知る限りでは、これはマヤ地域で発見された最古の記念碑的建造物であり、この地域のヒスパニック以前の歴史の中で最大のものです。

このエリアは、サンロレンソの以前のオルメカの中心地にいくつかの類似点を示していますが、アグアダフェニックスのコミュニティは、おそらくサンロレンソに匹敵する顕著な社会的不均衡を持っていませんでした。

Aguada Fénixと同じ期間の他の儀式の複合体は、マヤ文明の初期開発で共同作業の重要性を示唆している。

 現地調査や実験室での分析結果は、国立歴史人類学研究所(Instituto Nacional de Antropología e Historia)に提出される年次報告書に詳細が記載されています。これらの報告書と体積計算用の3Dモデルは、アリゾナ大学キャンパスリポジトリで入手可能です。

 

サイエンスニュース

 

ナショナルグラフィック ヒストリア

 

 

以前にも、ナショジオチャンネルや、ドキュメンタリー番組で放送されていましたが、マヤ遺跡は最新テクノロジーによって、膨大な数の遺跡が未だ発見されないまま眠っていることがわかっています。

 

6万以上の人工建造物の存在が判明 マヤ文明の新発見に迫るドキュメンタリー『マヤ文明 密林に隠された真実』

ナショナル ジオグラフィック

 

今回の研究チームの発見は、素晴らしい発見だと思います。

 

でもよーく考えてみてくださいね。

「生」と「死」が遺跡には密着し、混在していたということを。

 

 

ヘリコプターやドローンをつかい、リモートでレーザーパルスを照射して建造物を検出するテクノロジーはすごいと思います。

このライダーテクノロジーにより、ここ数年で考古学者たちは、世界中にまだ発掘されていない遺跡の発見と研究を拡大できていて、これから20年のあいだに、世界中でさらに何千何万という未開文明の遺跡が発見されることでしょう。

 

しかしそこで人類が過ちをおかさないように、考古学的な成功をおさめたいとか、知りたいとかだけで発掘などしてはダメです。何でもかんでも発掘するなど絶対だめ。

 

 

「その遺跡を何のために発掘するのか?」と問う必要があるはずです。

人類がその遺跡を発掘したことで、よりよく暮らせるよう古代の叡智を授かるのか、そのことが何のため、誰のためになるのか。など考える必要があります。

 

 

70年代には、メキシコ人と日本人2人の考古学者が、ミチョアカン州ティンバガントで大規模な探査プロジェクトを実施し、他の建造物と同様に、球技や大量の埋葬を発見しました。

 

国立人類学歴史研究所(INAH)が調査したところ、150人ほどの遺体が横になっていることが判明しています。

 

150人の遺体が横たわっていた

ということは、何を意味しているのでしょうか?

 

 

今もコロナ感染の影響で、他国では遺体をまとめて埋めている国もたくさんありますが、もし当時に何かよからぬ病が発生して感染者たちを埋葬したのだとしたら?

 

 

悪魔を目覚めさせてしまうことになっては大変です。

 

 

 

今回の研究チームは、遺跡の建造物それ自体よりも、もう少し抽象度の高い次元で調査をしているということですので、私はそちらのほうに興味があります。

 

 

定住という形でコミュニティが発展したのではなく、むしろ逆で、都市を建設する以前に「天空」を観測していたことを示すような発見があったということ!

 

そちらの研究発表には、社会や世界観の新たな発見にもつながるかもしれません。

 

今回の遺跡発見により、オルメカ文明と兄弟のようにして発展してきたであろう先住民族の暮らしがあったということは、とても素晴らしい発見です。

 

 

大切なことは「森とともに生きる民」だったということ。

 

 

今日のナショジオニュース

世界で巨木が死んでいる、115年間で原生林の3分の1超が消失

森林の若年化と低木化が判明、気候変動や土地利用の変化で、研究

 

 

 

テクノロジーと考古学は親和性が高いし、新たな発見と研究に貢献し合います。

 

 

だからこそ

 

実は怖いのではないでしょうか。