マヤカレンダー今日は「夜・3」

家や神殿、洞窟が人やモノや精霊や神々と呼応しあって、波長や居心地の良さが響き合うように、日のエネルギーが働く日乙女のトキメキ

 

 

 

「夜」はマヤでは「アクバル」といいますが、アクバルというと何か思いつくことありませんか?

 

 

アッラーフ・アクバル

 

アッラーの神は偉大なり

 

そう。イスラム教の唯一神、偉大なる神の名を褒め称える祈りの言葉ですね~

古代マヤの時代、イスラムの言葉に近い言語があったのはどうしてでしょう?

不思議ですよねビックリマーク

 

 

そのあたりのお話は、秋分の日、朝日カルチャーセンターの講座でも少し触れようと思っていますキラキラ

 

 

先日ゼミで洞窟芸術にみる古代人の意識についても少し触れたので、今日はせっかく「夜」の日なので、紹介してみましょう。

 

 

洞窟芸術にみる古代人の高次意識

 

ロック・アート研究所名誉教授で、アフリカのサン族研究者、ディビッド・ルイス=ウィリアムス著者、多摩美教授で美術評論家・港千尋(みなと ちひろ)氏が翻訳した『洞窟のなかの心』がある。

ラスコーやアルタミラ、ショーヴェの洞窟をはじめ世界各地の洞窟に、狭くて閉ざされた闇の通路を入っていった暗がりの奥に、幻想的な絵が描かれていることは有名である。

 

洞窟内の太陽光すら届かない暗闇に、絶滅したマンモスやこぶをもつパイソンの壁画、あるいはユニコーンのような想像上の生き物や、動物と人間が合体したような絵が描かれている。

南アフリカのブロンボズ洞窟から最近、世界最古、約7万7千年前の芸術品が出土した。驚くことにその粘土には、規則正しいパターンが彫りこまれていたとある。

 

また南部アフリカのサン族によって描かれたマントを羽織った動物人間は、意識変性状態にはいって、人間が動物の姿に変身し、霊界へと旅しているシャーマンを描いている岩絵だといわれている。

 

 

だが多くのロック・アート研究者の解釈が1970年代にはいって一気に変化したという。その突破口となったのは、サン族の神話と民族誌的な資料に書かれていた、サン族彼ら自身による特定のイメージ解釈だったという。

それらは唯一無二の答えを私たちに与えてはくれず、メタファーと宇宙(コスモス)をめぐる<サン族の宇宙観念>に満たされたものだったと説明している。サン族は多層的な宇宙という概念はもちろん、自分たちの生きる世界の表層を超えた地下世界と天上領域とがあると信じていた。(マヤ族も同じ)

著者デイビッドはカール・マルクスの社会主義理論やドイツの美術史家マックス・ラファエルの研究、あるいはフェルディナン・ド・ソシュールやレヴィ=ストロースの構造主義の研究が、ロック・アートの意味を理解するための基本的な視座の助けとなったとして多くのページをさいている。

“…美術や芸術を創造することは、純粋に個人的な活動ではなく、社会的な活動であるという認識である。芸術は社会的なコンテクストのなかにいる個人によって、ある目標を実現するために巧みに創造されたものではあっても、やはり社会全体の目的に資するものなのだ。そういった意味で芸術が、その社会的なコンテクストから離れて理解されることはないだろう。譬えると、ある動物を何らかの象徴的な連想にまったく引きずられずことなく描くことは不可能である。

そのような連想は社会的に作り出され、維持される。たとえば西洋人の思考なら、ライオンは王家や力を、羊は無垢や優しさをイメージさせるものであり、羊が裏切りを表現したりライオンがずる賢さを表象するとされることはまずありえない。…みずからの意図にしたがってイメージやその意味をあやつるのが芸術家個人であることは事実だとしても、個人である作り手は、時代や社会によって打ち立てられたもろもろの文化的制約の範囲内でそうしているのである。”p75

 

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後期旧石器時代のロック・アート芸術家たちは、本質的には当時の慣習の掟によって縛られていた。がしかし、ホモ・サピエンスの集団は、芸術と名付けられるにいたる象徴的な連想をイメージする先天的に審美眼的なセンスがあったのだろうと考えられている。

 

ここで参考となる3つの原則がある。

・第1の原則:後期旧石器時代の人間は、私たちが今日の世界に暮らすすべての人間と全く同じ頭脳/心をもっている。(つまり未開の心などではなかった。これはレヴィ=ストロースも『野生の思考』などの著作で示した論点である。)

・第2の原則:後期旧石器時代の人間は、心の「かたち」を物質世界に重ね合わせる、というもの。

 

・第3の原則:後期旧石器時代の心の生み出す作品の綿密な研究は、人類の心の機能を明らかにする、というもの。

 

サン族の岩絵から、サン族の宇宙や霊的な領域、メタファーとしての文化的に特有なイメージや神話素的なものが、どのように関係しているのかの研究を進めた結果、要約していうと、アフリカからの最初の移住者の子孫であるネアンデルタール人は、原初意識を持っており、ホモ・サピエンスの集団は高次意識をもっていたことがわかったという。

 

さらに原初意識から高次意識へと移行することによって、それまでとは異なる経験が容易になり、人間の意識スペクトルが社会のなかでも理解されるようになったため、記憶の進化とともに夢やビジョンを長期にわたり記憶にとどめておくことが可能となった。その結果、記憶を霊の世界や宇宙意識あるいは神との接神体験、などのように組み立てることが可能になったのだろうと、免疫学の研究でノーベル賞を受賞した「ジェラルド・エーデルマン」は主張している。

 

ーーーーーー星

 

 

古代人が洞窟に描いた壁画などは、古代マヤ民族が天を観測して描いてきた世界観や物語、神々の象徴のメタファーにも関連していて、アニミズム的な世界観があふれているのではないかと思っていますグリーンハーツ

 

 

東京のワークショップ&お茶会の残席が、あと2名様となったようです。
ありがとうございますおねがい

お時間の合う方は是非ルンルン

 

ダイヤオレンジワークショップ東京ハート追加開催日のお知らせ

【残席   2 弓玉先生を囲むワークショップ&お茶会 11月東京