オウム事件は7人の死刑で本当に終わったのだろうか?

 

何も終わっていない。

むしろ死刑にすることで、知っておくべきことを知る機会を失ってしまった。

 

TBSラジオに出演した宮台真司先生、木村弁護士、田原総一朗氏たちはそう語りました。

 

 

何も終わっていない。

「疑って、全体を見なさい」

まだオウムの精神や思想を受け継いでいる信者がまだ1500人近くいる。

 

カルト、洗脳、神秘体験などについての議論をまったく無視してしまった。
神秘体験についての問題については判決の中でいっさい明らかにしていないことが問題である。

 

皆がいう「暗示」のような生やさしいものではない。
人間の脳はある順番でボタンを押していくと、誰もがとんでもない暴走を始めてしまう。

「アンカリング」という洗脳術があって、怒りのトリガーであるアンカを埋めておくと、不安が突然蘇ったり恐怖がおそってきたりするというように心をセットアップできる。

ではなぜ裁判でこの話題を避けたのか?

安倍総理は何としても決着着けたかっただけだろう。と。統治権力の合理性である。
暗示の強力な組み合わせのなかで、罪を犯した人間をどう裁くのかについての前例も法理もない。
議論すべきだった。

 

 

radikoで収録音声が聞けます。

ぜひ聞いてみてください。

 

荒川強啓デイ・キャッチ! | TBSラジオ | 2018/07/06/金 15:30-17:50

 

 

この世界で一番怖いのは「宗教を利用したカルトや洗脳」だと私は思っています。

 

自爆テロも「自分がこの使命を全うしたらアッラーの神のもとへ行かれる」と信じて実行する。

世界中でカルト信者たちが一斉に集団自殺したり、街を占領してしまったりと問題になっています。

オウム真理教もそのような集団だったわけです。

 

キリスト教でさえカルト化している教会は少なくありません。

悪魔祓いやエクソシストなどに関する儀式も、実際にサタンを追い払うだけでなく、そういった洗脳を解くためのものでもあります。

 

 

 

「神秘体験」や「変性意識体験」は個人的な体験であって、それが集団的に関わったり宗教と関与してしまった時点で、それはもう既に洗脳・カルトになります。

 

不思議なことができる、おこせる、体験した。

 

 

それは凄い事でも何でもありません。

ただ神秘体験しただけです。

 

体験にすごい意味があるわけでなく、そのことを通して何を自分が学び知るか、その後の人生にどう役に立てるかが問題であって、大切な意味なのです。

 

 

同時にそれはとても危険なことでもあるわけです。

 

それは絶対忘れてはいけない大切なことなのだと思います。