「脱皮できない蛇は滅びる」 ニーチェ


「 ecdysis 」の語源は、ギリシャ語で「出ていくこと、脱ぐこと」=脱皮です。

また「molting」や「metamorphosis」は「羽の抜け変え、変容、変形、変態」など、バイオロジカル的に自然な状態で、一年のうちの特定の時期やライフサイクルの中での特別な時間に行われる変化です。

 

 

 

 

「幽体離脱」に近いかもしれません!ヘビ

 

 

蛇は冬眠から目覚め、あたたかい時期に何度か脱皮するそうです。

古代マヤ人にとって文化を体現する「ガラガラ蛇」の存在は重要でした。
ガラガラ蛇は脱皮によって生まれ変わり、脱皮する度にガラガラ模様が増えていきます。


「脱皮」という概念は「死と再生」の象徴でもあり
新しい自分への生まれ変わりです。

マヤでは「羽毛をもつ蛇」や「蛇の地」「双頭の蛇棒」や「幻の蛇」「蛇山(ピラミッド)」など蛇の象徴であふれています。

 

 

マヤ暦占い講座でもお話いたしましたが
「260日」というマヤ神聖暦のなかで、自分のナーカル誕生日のとき
時の精霊は、ヘビのようにくねくねと生命樹を光として上昇していきます。
 

 

西洋原始キリスト教グノーシス派の伝統によると、私たち一人ひとりは「蛇」として生まれ、大地の塵のなかを這いずるような「生」を強いられているといわれています。 

 

蛇が古い皮を脱ぎ捨て、新しい皮をつくりだして生まれ変わるように、人間にもイモムシが美しい蝶に変身したり、脱皮可能な蛇の皮のなか(物質界で生に続く生を強いられるような経験)を脱ぎ捨ててより高い形態へと変容する可能性があることを比ゆ的に説いているといわれます。

 

メキシコ「ケツァルコアトル」、マヤの「ククルカン」は魔術的な変容のシンボルで、グノーシス的な性格を帯びているともいえます。

さらに人間の魂は物質世界を脱ぎ捨て、より高次で自由な純粋なエネルギーと合体し、非物質的な水準の秘儀から流れ込む天空パワーへとメタモルフォーゼしていくことが伝統的な教えだともいわれています。

 

 

そういった象徴的な教えとマヤ暦のサイクルをみていくと、そこにみえてくる「脱皮サイクル」は人生における魂の成長を促す大切な教えと重なってみえてきます。

 

 

260日に一回やってくるマヤ暦誕生日サイクル、「2340日」およそ6年5カ月をかけてやってくる脱皮サイクル、「18980日」52年かけてやってくる第二の誕生を意味する「年の束」儀式などは、すべて魂や意識の成長や変化、変容につながっている伝承的な教えであり、マヤ暦の表象モチーフとなっています。

 

 

 

人は、肉体意識段階の成長の殻をやぶって、精神の生まれ変わりという脱皮を体験していくことが大切です。

脱皮が出来なかったり不完全だったりすると、どこか心身の健康にも影響するような不具合がおこることもあります。

古い殻をくっつけたまま新しい自分で生きることになるからです。 (ニーチェいわく脱皮できない蛇は滅びるからです)

 

自分らしさ、成長感、プレッシャーの変化や恐怖感への疑問が強まってきたら、それは脱皮時期が近いのかもしれません。

そんなときは「新しい自分」に変化するチャンスがやってきていると変化に柔軟に対処するよう心がけてみると良いかもしれません。

 

時には変化の前に「籠る」ことも大切です。

誰にも会いたくない、自分ひとりで閉じこもりたい、そんなときは無理に会おうとしないこと。

 

誰もが同じように脱皮するわけではありませんが、必ず兆候は見えてくるはずです。

 

 

上手に「蛇の脱皮」のように古い自分から「幽体離脱」して、新しい自分へと戻るようイメージしてみてくださいねびっくりラブラブヘビ

 

 

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