今日はマヤ暦「死・6」の満月。

おのころ心平さんのブログに書かれておりましたが

”エッグムーン”と呼ぶのだそうですねお月様

 

ワイエブ月も今日で終わり

明日から春のハアブ暦が始まりますルンルン

「死」はこの世界と見えない世界をつなぐ

縁の橋渡しをするナーカルです。

 

 

明日4月1日は復活祭イースターのもやってくるので

卵の象意がシンクロしていますねピンクハート

 


 

素敵な満月なので

「女性」と「美しさ」と「その象徴的意味」

について書いてみますね。

 

渡辺和子さんのエッセイに
「美しさへの三つの条件」があります。

その三つとは

 

1)いつもにっこりと笑うこと
2)自分のみにくさを恥じないこと
3)人の身になって思うこと


「泥かぶら」という顔のみにくい
ひとりの少女の話を題材に書いています。

旅する一人の老人が、荒れて怒り狂う泥かぶらに
「次の3つのことを守れば村一番の美人になるよ」
と教えたものでした。

少女は美しくなりたい一心で
その日から血のにじむような努力を始めました。
いつしか村の人気者になった少女は
他の娘が人買いに買われていくのを知って
喜んで身代わりになりました。

身代わりになった少女の心はそれでも純真で穏やかで
村で可愛がってきた赤子のことやらを話だしました。
いつしか泥かぶらは凶暴な人買いの心を動かしました。
人買いは置手紙を残し、少女を置いて立ち去ります。
「ありがとう。ほとけのように美しい子よ。」
というお話です。

微笑みも、正しい自己認識も、そして思いやりも
「人間」が持って生まれたものではない。
私たち一人一人が自分とたたかいながら
自分で「育ててゆくもの」である。

私たち一人一人はそれぞれが「泥かぶら」なのだ。
旅の老人の言葉を
自分に言われたものとして受けとめてゆきましょう。

 

 


と渡辺和子さんは締めくくっています。
 

 

 


外見に比重をおいて美しさを求め
上手にお化粧したり整形美女を目指したり
流行のブランド品で身を飾るなどは
内面からあふれてくる「自尊心」とか
「喜びをわけあうことができる愛」や「優しさ」などに
見合うものであって初めて
「本物の美しさ」になるように思います。


人類学者で思想家の中沢新一さんは

「火あぶりにされたサンタクロース」

でこう書いておられます。

 


「プリミティブな(素朴な)社会の結婚において、女性は富を生産する可能性を秘めたバーチャルな価値物として、集団と集団の間で交換される。……結婚をとおして、集団と集団の間には何かの力が働きだすのだ。彼女たちは結婚をとおして、目に見える花嫁として集団の間を移動していくが、そのとき社会の深部では目に見えない何かの力が輪を描く運動をおこし、それが人間の世界に喜びをつくりだした。それをレヴィ=ストロースは『コミュニケーション(交通)』というマルクス的な概念でとらえようとした。」


胸がドキドキするような言葉です。

古代や昔の共同体社会では、村から村へと嫁入りすることで農作物の交換や助け合いが生まれたり、戦国時代では敵地に人質のようにして娘を嫁入りさせることで和解を謀ることもありました。

つまり一つの家族から別の家族へと「女性」が動くことで、女性なるものの生命が新たな命や富や動きを生み出すという「目に見える以上の大きな力」を孕んでいることの象徴的な意味があるわけです。

 

 

 


先の「泥かぶら」の少女は

美しくなるために努力をした結果
無意識に身代わりという「贈与」を選択したのだとおもいます。

 

 

その結果、努力して育ててきた泥かぶらの
本当の美しさと、目には見えない強い力が動きだし
凶暴な人買いの心を動かし
「女性なるもの」の喜びや富の象徴が
具現化されたのだとおもいます。


「自分が努力してつくってゆく美しさ」
「心が豊かに生きている美しさ」
そんな美しさを大切にして
若い女性には新しい春を迎えてほしいと思います。

なぜなら
女性は人間の世界に喜びをつくりだす

価値ある象徴なのですからラブラブ赤薔薇