鑑定相談をうけていると

「相手の気持ちがわからないので知りたい」

と尋ねられる方は多いですね。

 

でもその時思うわけです。

「相手の気持ちではなく、相手の言っている言葉を正確に理解できているのかしら?」

と。

 

言葉の意味を理解しているのかどうか

あるいは

言葉の裏にある非言語をよみ取れているかどうか

 

と思うわけです。

 

 

言葉にはならない言葉・非言語というものが

世の中には存在しています。

 

中世のガリシア王国当時、言語は「芸術」だとみられていたそうです。
「言語は文明の基盤だ。人々を結び、対立時には最初の武器となる」 

 

言語と非言語は別のものではなく、実は陰陽のように一対になっているのだと思います。

ロゴスとパトス

意識と無意識のように。

 

人が「言語だけ」でコミュニケーションするには

限界があるように私は思います。

 

しかし非言語コミュニケーションは日常的には難しいとも思います。

象徴言語やサインを読み解くということに近い認識感覚です。

 

詳しくはこちらに書いています。下矢印

リンク:「言語を超えた世界 メッセージ」

 

 

 


メソアメリカやマヤの神々の多くには「二元論」があって

一人の神が善神であると同時に人間にとって脅威の存在にもなるとか、相対する別の神格をもつ神の姿として表現されたり、コインの裏表のように別個の神の特性が共存して出現したりします。 

 

古代マヤ文字の世界も同じように「表意文字」や「象形文字」「象表文字」と呼ばれる類のものです。

 

 

マヤ考古学者であるデイヴィット・スチュワート博士は、非言語的で象徴的な発想をマヤ語に見つけたのです。

 

 

マヤの書記たちは、様々な記号の中から好きなものを組み合わせて文書を書いていたというのです。
単に言葉を記すだけでなく、遊び心があって芸術性に優れたものを生み出している感覚。

絵文字や芸術的センスこそが、マヤの人々の複雑な精神世界や神話の世界観を現わしていたのだということです。

 

そして「時間」認識もまた

とても大切なことです。

 

時間も日常時間とそうでない時間があるからです。

 

「クロノス」と「カイロス」

どちらもギリシャ語で「時間」を指す言葉です。

 

クロノスはいわゆる時計の時間、人間が定めた

24時間という認識時間です。

 

もう一つの時間であるカイロス

こちらは「今この瞬間」とか「偶然やチャンス」のような

質的にも感覚的にも

「超越的契機をもった超越的時間」「永遠」

のような時間概念です。

 

マヤでは「日常時間」と「聖なる時間」とも呼びます。

 

運命と必然や時の事象がシンクロするような

「時の摂理」

「天の理」

に準じるような時間認識です。

 

詳しくはこちら下矢印に書いています。

リンク:「時間のとらえ方」

 

 

マヤの宇宙世界からみる時間はどう認識されてるか、譬えてみると「ルービック・キューブ」みたいな感じです。

 

 

マヤ暦ではキュービックの1面が一つの時間世界とします。

白の時間を合わせるには黄色も青も赤も緑も何度も動かしていかないと、白い時間が統合されません。だから勇気をもって動かすことが大事なわけです。

 

時間の未来は「白」を壊すことから始まり、「白」に戻ることが「時の成果」です。

 

 

社会学者である宮台先生がマヤ暦について少しお話されています。

 

 

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