この10年ほどで、古代マヤの叡智や暦、マヤ占いが

多くの皆さまに知っていただけたこと

またマヤの神秘や不思議なシンクロを知ったり

体験したりしていただけていること

とても嬉しく思っておりますラブラブ

 

 


2010年12月頃BS-TBSにて「マヤ暦の真実」が特集放映されたころは

まだ「マヤ暦予言 人類滅亡説」が噂を広めていました。

あれから7年が経過していますが、地球は存続していますねウインク
古代マヤ暦が世界滅亡を伝えていたわけではないこと

わかっていただけたと思います。
 

2012年12月21日
マヤカレンダーは
13.0.0.0.0 となり
13バクトゥンの始まりとなりました。
その大事な日を担いだのが「4アハウ(祖先)」でした。

 


2018年2月19日現在

13バクトゥンがスタートしてから
5トゥン…1800日
4ウィナル…80日
6キン…6日
合計1886日が経過したことになりますキラキラ

ツォルキン暦でみると
7ツォルキンと66日が経過したことになります。


いよいよ年の守護者が交代する「マヤ新年」

明日やってきます。

 

 

☆ケツァルコアトル 伝説の舞

 

 


今日は、マヤ神話の神聖な秘密の教えが隠されている

「ポポル・ヴフ」第三部より

『人間の創造』について

引用してご紹介したいとおもいます。

マヤ新年を迎えるにあたり
皆さまが何かを感じとってくだされば幸いです。


◆◆◆◆◆◆おすましペガサス

第三部

第一章

 

 さてこれから、人間をどのようにして創ろうとしたか、人間の肉を何で創ろうとしたかを書きはじめるとしよう。
 アロムとクァホロム、ツァコルとビトル、またの名をテペウとグクマッツという神々は、
「夜の明けるときがやって来た。われらの仕事をなしとげよう。われらを養い、われらの糧を用意する者たち、すなわち秀れた息子たち、礼儀正しい家来をこの世に出すべき時がやって来た。大地の面に人間が現れ出るようにしてやろう」
と語った。

 

 神々は暗黒のなかで、夜の間に、相集って、相談しあった。おたがいに話に話を重ね、考えに考を重ねた。そしてようやく考えはまとまり、人間の肉にするものを考え出した。
 それは、ツァコルとビトルの頭上に太陽と月と星が現われ出る、ほんのちょっとまえのことであった。

 

 やがてバシールとカヤラーという所から、とうもろこしの黄色い穂と白い穂が取り寄せられた。この食糧をもってきたのは、ヤック(山猫)、ウティウ(山犬)、クエル(チョコヨとよぶ小さなおうむ)、それにホウ(からす)という動物たちであった。この四匹の動物が、とうもろこしの黄色い穂、とうもろこしの白い穂のあるところを神々に示し、パシールへの道を教えたのであった。

 

 こうして食糧が見つけ出され、これが新しく創造される人間の肉となり、また血となった。アロムとクァホロムの業により、とうもころしが人間を形づくる血肉となったわけである。
 さてパシールとカヤラーの地には美味しい食糧がふんだんにあった。黄色い穂のとうもろこし、白い穂のとうもろこしのほかにも、パタクステやカカオ、それにサポテ、アノーナ、ホコーテ、ナンセ、マタサーノスなどの実や、蜜があった。彼らはこの美しい、豊かに恵まれた土地を見出して、喜悦に溢れた。
 まさしくパシールとカヤラーの村には美味しい食べものが豊かにあって、あらゆる種類の食べものが、小さなものから大きなものまで、小さな木、大きな木になっていた。この村への道を教えたのは、あの動物たちであったのである。

 

 さてそこで、イシュムカネーは、この黄色い穂のとうもろこしと白い穂のとうもろこしを臼で挽き、これから九種類の飲料を造った。そしてこの食糧のおかげで力がつき、脂肪がのったのであった。そしてまた、この食糧から人間の筋肉、活力が創られたのであった。

 

 つづいて神々は、われらの最初の母、最初の父の創造について語り合った。そして黄色い穂のとうもろこしと白い穂のとうもろこしでその肉を創り、とうもろこしをこねて人間の腕や脚を創った。
 われらの父たち、すなわち初めて創られた四人の男たちの肉となったものは、この、とうもろこしをこねたものにほかならなかったのである。

 


第二章

 

 最初に創られ最初に形を与えられたこの四人の男の名は、一番目をバラム・キチェー、二番目をバラム・アカブ、三番目をマフクタフ、四番目をイキ・バラムといった。これがわれらの祖先の名前であった。

 

 彼らは独りでに創られたもので、母親も父親もいなかったということである。したがって、親の名はもっていなかった。女から生まれたものでもなければ、創成主たちに孕まされたものでもなかったのである。

創成主たちの奇蹟により、呪術によって創り上げられたものにほかならなかった。彼らは人間の格好をしていたから、人間であったのである。口をきき、おたがいにものをしゃべりあい、ものを見、ものを聴くこともでき、歩きまわったり、ものを掴んだりすることもできた。四人とも美しく善い人間で、男の姿をしていた。

 

 彼らは才能に恵まれ、見渡せばたちまちはるか彼方までも見ることができ、この世にあるすべてのことを見ることができ、また知ることができたのである。彼らが眼をみはれば、たちまち、まず近辺から、やがて天穹や円い地表までも見渡すことができたのであった。
 ずっと遠くにかくれているものでさえも、身動きもしないで、いながらにして、みな、ちゃんとわかってしまうのであった。いながらにして世界をちゃんと見渡すことができたのである。
 まことにその叡智は偉大であった。彼らの眼は、森にも、岩にも、湖にも、海にも、山にも、そしてまた谷にまでもとどいた。バラム・キチェー、バラム・アカブ、マフクタフとイキ・バラムの四人は、まったくすばらしい人たちであった。

 

 それで創成主たちは彼らに、
「どんな具合かね、よく見えるかね? 聴こえるかね? おまえたちの言葉、おまえたちの歩き方は、それでいいかね? さあよく見るんだ。世界をみつめるんだ。山や谷が現われてくるかどうかよく見るんだよ。さあやってみるんだ。」
と言った。
 すると彼らはただちに、この世界にあるものをみな見つくしてしまった。
 彼らは創成主たちに、
「ほんとに二度も三度もあなたさま方に御礼を申し上げます。私たちを創造してくださり、口と顔をつくってくださったおかげで、ものを言うこともできますし、ものを聴きわけることもできますし、考えることも、歩くこともできます。何事もよくわかり、遠くにあるものも近くにあるものも知ることができます。また天上や地上にある大きなもの、小さなものも、みな見ることができます。創生主さま方、私たちを創ってくださり、生を与えてくださったことを、ほんとに感謝いたしております。われらの祖母、われらの祖父よ」
と、創成主たちに感謝を捧げた。

 

 彼らはこの世のすべてを知りつくしてしまった。

天穹と円い地表の四隅、四点をも検べて見た。
 しかし、これをきいた創成主たちは喜ばなかった。

 

「われらが創造した者たち、われらが創り上げた者たちの言っていることは、よくないことだ。彼らは『大きなものも、小さなものも、みな知っている』と言っている」
と言って、再び寄りあって相談した。そして、
「彼らをどうすればよいだろう。彼らの眼が、近くにあるものだけしか見えないように、彼らが地表のほんの少ししか見ないようにしてしまおう」
「彼らが言っていることは、よくないことだ」
「彼らはもともとわれらが創り上げたものにすぎないではないか。彼らが神と同じでよいというわけはあるまい」
「それに、夜が明けて太陽が昇るとき、もしも彼らが繁殖しなかったとしたら、どうしよう?」
「生み、殖えていかなかったとしたら、どうしよう?」
と言いあった。
「彼らの野望を少し抑えることにしよう。彼らの言っていることは、よくないことだ。われらはどんな遠いところのことでもみなわかってしまい、すべてを知りつくすことができるのだが、彼らが、創成主であるこのわれらと同じでよいというはずはない」
と、天の心、カクルハー・フラカン、チピ・カクルハー、ラサ・カクルハー、テペウ、グクマッツ、アロム、クァホロム、イシュピヤコック、イシュムカネー、それに創造主が言った。そして、こう言ったかと思うと、たちまち自分たちの創り上げた者の本性を変えてしまった。

 

 つまり、天の心は、彼らの眼に霞を吹きかけたのであった。すると彼らの眼は、鏡に息を吹きかけたときのように、曇ってしまったのである。彼らの眼にはヴェールがかけられ、近くにあるものだけしか見えなくなってしまった。はっきりしたものだけしか見えなくなってしまったのである。
 こうして、キチェー族の先祖である、四人の男の叡智と知識はうちくだかれてしまったが、われわれの祖父、われわれの父は、天の心、地の心によって、このようにして創造されたのであった。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

「天の心」について出てきました。

 

ブログタイトル「天の心 地の心」は、ポポルヴフの象徴として

つけさせていただきました乙女のトキメキ

 

 

最初に創造された四人の男について、少しだけアイデアを♪


☆「バラム(Balam)」には「ジャガー」だけでなく「妖術師」の意味もあり、むかしのキチェー人は魔術や妖術を信じていたため、この最初の父たちに魔術師や妖術師的なものを現そうとしていたことが考えられます。


☆四人の男について
1.バラム・キチェー(Balam-Quitze)
  「柔和な笑いのじゃぐゎーる」の意
  妻はカハ・パルーナ(Caha-Paluna)
  「垂直に上から落ちてくる水」の意

2.バラム・アカブ(Balam-Acab)
  「夜のじゃぐゎーる」の意
  妻はチョミハー(Chomiha)
  「選ばれた美しい水」の意

3.マフクタフ(Mahucutah)
  「ちりを払っていない男、ブラシをかけていない男」の意
  妻はツヌニハー(Tzununiha)
  「蜂鳥のような小鳥の水」の意

4.イキ・バラム(Iqui-Balam)
  「月のじゃぐゎーる」「黒のじゃぐゎーる」の意
  妻はカキシャハー(Caquixaha)
  「おうむの水」の意


四人の男がどのようにして世界を動かしていくのか

現代に通じるヒントが隠されているように感じています。

 

 


☆こちらは日本の獅子舞にとっても似ていますね!
 

 

 

☆マヤドラム

 

 

マヤ天界神の祝福が

マヤ新年マヤのイヤーベアラーから

皆様の上に豊かにありますように。