【旅行のご報告】2019年夏の旅2　雲仙地獄

8/27～8/31に長崎へ行ってきました。島原半島や雲仙温泉、長崎市の教会などを巡る旅です。ほぼ巡礼とライトワークであり、旅行中に受け取ったことをそのままお渡しする一斉ワークも開催しました。

【無料/有料】一斉ワーク「2019年夏の旅」

【一斉ワーク「2019年夏の旅」】ご参加の皆さん用のお部屋ができました

第2日目(2019/08/28)。連泊すると、二日目の午前中が至福のひとときになります。時間に追われずにのんびり過ごせます。天気予報をみると、この日も島原より北の地域中心に大雨のようでした。この日は島原半島南部を巡ることにして、(できれば雨が降っていないときに)雲仙地獄でワークなどをすることにしました。

ちなみにここのお湯は、雲仙温泉の白濁湯とは少し違っていました。鉄分を含んだ炭のような焦げた匂いのするお湯でした。私はもともと内湯好きで、どこの露天風呂にもさほど興味がありません。露天風呂に入らないこともよくあります。歴史のある宿は内湯が元々の建築物であることが多く、露天風呂の大半は後年建てられているからです。ここは露天風呂も気に入りました。お風呂がおしどりの池に面していて、お湯に入ったときの目線が池へ続いていくように設計されていました。おしどりの池周辺の山々から鳥や虫の声がよく聞こえ、お湯につかりながらとても癒されました。

この日の朝ご飯の写真、これだけしか撮っていませんでした。上写真右下の海苔の自家製佃煮がとてもおいしかったです。海苔の佃煮の隣は。島原名物のもろみ納豆です。生姜入りの甘辛味。

朝湯に2回入って、朝ご飯を食べてようやく出発です。外に出てみると雨が降っていなかったので、先に雲仙地獄へ行くことにしました。

雲仙地獄です。すごい湯気。案内板に「雲仙地獄は、島原半島中央にそびえる普賢岳の呼吸を観察できる場所です」と書いてあり、まさしくそうだと感じました。遊歩道が作られていて、30分ぐらいで一周できます。

雲仙地獄を見下ろす丘にキリシタン殉教碑があります。案内板によると「寛永4年(1627)からの7年間にこの地で殉教していった者は33名といわれています」だそうです。ここで殉教し、後年列聖された人々の名前を記載した碑もありました。

カトリック長崎大司教区が建てた碑の言葉です。「沸々とたぎり　轟々と噴騰する硫黄地獄　一六二七年から五年間　ここで行われた　雲仙地獄の殉教　は早くから海外にまで知られて人々の胸を揺すぶった　或は硫黄涌き立つ湯壺に投せられ　または全身に熱湯を注がれながら屈せず　信仰に殉じたもの数十名　身体を殺して霊魂を害し得ないものを恐れるな　との聖訓を奉し　神への忠誠と霊魂の尊厳とを重んして　拷問と死とに打ち克った聖なる殉教者たちの誉れは　永くここに留まる」

殉教し、列聖された人々の名前を見たとき、思わず「かわいそう」と少し泣いてしまったけれど、この方々は決してむごたらしく死んでしまったかわいそうな人ではないんだなと思いました。実は旅行前、「長崎のキリシタン史跡を巡りながら慰霊もできれば……」と思っていましたが、それは私の自分勝手で傲慢な思いでしかないと思い至りました。キリシタン殉教碑に手を合わせながら、「ありがとうございました」としか言葉が見つからなかったです。彼らがこの世界に捧げて下さった愛に感謝するしかありませんでした。