この記事は一斉ワーク「愛のワーク」のワーク構築記事です。
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一斉ワーク「愛のワーク」
私がプロレスと棚橋選手を好きになって7年が経ちました。そんなことになっちゃって私自身が一番ビックリしています。実家の母も我が娘がそんなことになろうとは理解不能のようです。私が実家のテレビで棚橋選手の試合を見ていたら、母は「プロレスってウソだから嫌い」と言ってました。
母のように「プロレスはうそだ」「やらせだ」と言う人は多いと思います。それなら舞台もTVドラマも映画も小説もきっと嫌いなのね。まぁ、そういう人には「おめぇはそれでいいや」(byアントニオ猪木)と返答することにしましょう。
これは昨日撮りました。なので今日で引退まであと12日……
プロレスについて私なりに書いてみたいと思います。
新日本プロレスの場合、年間興行数は約150回。しかもその大半は移動しながらの地方巡業。地方巡業の合間に都市でビッグマッチもします。連日のように戦っている中、そんな戦いが観客を楽しませる興行として毎回成立している所以は、それが安全な立て付けの中で行われるからです。
とはいえ、ケガや故障、事故は起きるときには起きます。ちょっとでも気を抜くと何かが起きるスレスレのところで、選手たちは試合をしていると思います。今日の試合で自分が死ぬか、相手を死なせることになるかもしれない……選手たちはそう覚悟して毎回戦っています。
つまりプロレスラーはいつどうなるか分からない日々を全力で生きなければならず、そんな生き様を観客に見せるのがプロレスだと私は思っています。つまりプロレスは勝ち負けではなく生き様が売り物。なぜあいつと戦うか、どのように戦うのか、どのように勝ち、どのように負けるか、そして勝負の後もどう生きるかを客にさらして見せていくのがプロレスです。フィジカルや技術だけでなく、そういう強さをプロレスラーは求められます。
己の生き様を見世物にするって、すごいことだと思います。プロレスラーとしての理想や願いを「自分の真実」として引き受け、それを肉体や感情で体現する様を観客に見せているんです。イメージやファンタジーをリアルなものとして表現するとはそういうこと。リアルとして見せていく以上、現役引退した後もプロレスラーとして観客に見せてきたものは生涯やり通します。だからそれを「ウソ」「やらせ」と言うなら、「おめぇはそれでいいや」なのです。
己の生き様を見世物にするのがプロレスラー。彼らは自分をさらけ出して生きること、生きたいように生きることを身をもって見せてくれます。私はプロレスを観戦し始めて、怒ってもいいし、誰かと争ってもいいし、勝ってもいいし、負けてもいいと思うようになりました。
またプロレスは「最後までリングの上で立っている人」が勝ちます。だから攻撃の強さ以上に「相手の攻撃をいかに受けるか」「一歩も逃げずにいかにやられるか」も重視します。良いプロレスラーはやられている姿が心に響きます。ボコボコにやられても決して逃げず、それでも歯を食いしばって立とうとする姿、無残に負けた後ひとりで立ち上がって帰っていく姿に心打たれます。私はこんなに必死になったことがあるだろうか、がむしゃらに生きたときがあるだろうか、何だかんだ理由をつけてイヤなことから逃げてきたんじゃなかろうか。プロレスを見始めて以来「お前はそれでいいのか？」とよく思うようになりました。
棚橋選手について。棚橋選手について教えてもらったことはいろいろあります。最も大きいことは2つ。全力で生きること、愛(利他)についてです。
棚橋選手は倒産寸前だった新日本プロレス、消滅しかけていたプロレスというジャンルをV字回復させた人とよく言われます。私は棚橋選手のファン歴7年なので、26年の選手生活のほんの少ししかリアルには知りません。しかしこの7年、棚橋選手の動向を見ていると、まさにプロレスの神様に今生を捧げた人なんだと思います。自分のためには生きておらず、プロレスのため、プロレスのファンのために自分の全てを費やしています。個を超えた何かのためにマジで生きている。だから身体はもちろん満身創痍だし、プライベートなんぞはほぼ皆無だと思います。ここまでの愛の人、利他の人はちょっと気が狂っているというかあり得ないです。
そんな棚橋選手が私はとても大好きだけど、もしも家族が棚橋選手みたいに生きることになったら絶対にイヤです。毎試合、特に私が試合を見に行くときには必ず勝って欲しいです。試合の最後に毎回「愛してまーす」と言って欲しいです。私が生きている間はずーっとレスラーとして活躍して欲しかったです。現役引退もやめて欲しいです。
私の愛はその程度。エゴにまみれています。結局は自分のために棚橋選手を応援しているんです。この7年、私は愛ではなく欲で応援しているといつも考えさせられ、棚橋選手の利他の愛に少しでも近づこうと思うようになりました。
この1年は棚橋選手の引退までのカウントダウンが粛々と進むのを見守りながら応援してきました。悲しい。とてもさみしい。これからどうしよう。でもやっぱり現役引退まで笑って応援したい。感謝をずーっと伝え続けたいと思っています。
昨日(12/22)は冬至の癒しのワークの日でした。ワークに思いを馳せるたび、粉雪のように舞い散る光を感じながら後楽園ホールへ向かいました。
この日の席は何と最前列！ファン歴7年の内、ベストスリーに入る良席でした。この日は棚橋選手の後楽園現役最終戦。正直、棚橋選手の入場から泣きそうでした。
この日の試合も見事に勝利！やったー
試合後の「愛してまーす」の後、会場を一周してくれました。私も棚橋選手に「ありがとう！」と言えたし、ハグしてもらえました！毎年、後楽園での最終興行では会場で最後に雪が降ります。今年の雪は粉雪みたいにチラチラ降っていて、それは私が冬至のワークで観た光の粉雪のようでした。
残る試合は1/4の引退試合@東京ドームのみ。今になってズーンと落ち込んでいます。相当落ち込んでいるんだけど、それは愛から生まれているのです。だから私は愛は愛として表現し、東京ドームの棚橋選手に贈りたいです。
プロレスに興味を持った方向けに……
★新日本プロレスのLIVE配信サイトNJPW WORLDで今、12/22の試合を無料配信しています。2025年の最終興行であり、棚橋選手の最後の後楽園興行。私も昨日現地へ見に行きました！会場のどこかに私も映っていると思います。昨日の興行はいろいろ盛りだくさんで楽しかったです。最前列の席だったので当たり前のように場外乱闘に巻き込まれ、私は逃げたけど、私の荷物はポーン
と吹っ飛ばされました
こんなこともあろうかとスマホだけは肌身離さず持っていたから助かった……
★12/24の18時半からNJPW WORLDで「棚橋弘至引退記念番組 棚橋弘至クロニクル 愛してくれて、ありがとう。」がLIVE配信されます。どんな番組なのか分かりませんが楽しみです！
★新日本プロレスのYouTubeチャンネルもあります。ここに上げた動画の他、いろんな動画があります。
★先日発売の「ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門」はプロレスに興味を持った人への教科書的な本になるでしょう。棚橋選手はプロレス批評が秀逸で言語化能力にも長けています。棚橋選手がしゃべった話をテキスト化した本だと思うんだけど、よくあるファン向けレベルの本ではないです。企画と編集者も優秀なんだと思います。
棚橋選手のプロレス観「プロレスとは何ぞや？」からルールなどの基本的説明、新日本所属の各選手紹介(棚橋選手の選手評が的確)、プロレス技紹介、棚橋弘至によるメモリアルバウト紹介などかなり充実しています。
この本もすごい良い本。プロレスは「底が丸見えの底なし沼」とよく言われます。プロレスのそんな奥深さを少し知ることができます。
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