我が家にピアノがやってきた
いや、帰ってきた
幼少から両親が習わせようと購入してくれた
アップライトピアノ
それなりに両親も若かったし、未来見据えて無理してくれていたのだと思います
しかし4、5歳の私はピアノ教室で
ド…
ド…
ド…
ド…
と両親指を交互に使った初心者レッスンで
そのリズムの心地よさに毎度船を漕ぐようにすぐ眠くなった
結局、教室には4、5回通ったものの
最終的には寝落ちして顔面から鍵盤に崩れ落ち、
見事な不協和音を奏でたそうだ
先生
「 お母様、みきちゃんは向いてないかな〜」
母
「……」
となり、私は半年くらいでピアノ教室を断念
その幼少の頃の苦い経験と思い込みのせいか、
音楽学校でもピアノの試験は最低点をとった私
凄いだろ、
イェーイ✌︎
という経緯で実家に半世紀もフタを開けられないまま眠っていたアップライトピアノ
帰るたび、弾かないのだったら処分するよ
という家族の言葉に
弾かないのではない、弾けないのだと心頑なに言い訳をしながら、部屋の隅に押しやられたピアノを見ては又、自己嫌悪に陥っていた私
そんな出番のないままのピアノを、
今回ディナーショーがあるのだから使わない手はないのではないか、よし弾いてみよう!
(正式に言うと譜面の音とりですが)
と思いたち、ピアノの調律と磨きを池田ピアノ運送さんにお頼みし
今日、ピカピカな姿となって我が家にピアノがやってきた
美しい輝きに感動すると共に長年の放置をピアノに謝った
ごめんねとハグもしたかったけれど
指紋がつくからやめた
そしてまずは譜面の音をとってみた
ドドド、ドドド、
流石にもう寝ない私がいる
私は大人になった
深まる秋、なんだろうこの心の高揚は
来年あたりに一曲、
まずは弾き語りできるようになりたいという夢もできたのです✨
素敵な一日を
Maya