少し長くなるのですが

大切な話なので、どうか最後まで読んでいただけると嬉しいです。


Twitterなどの投稿で、私が選挙に行かなきゃいけないと思っているのは蜷川さんの影響が大きいと書きました。

ではなぜ今、自分だけではなく周りのみんなにも「投票に行こう!」とこんなにも暑苦しくも呼びかけているのか


それは、盛岡少年刑務所で慰問公演をしてきた影響が大きいと思います。


2回の刑務所慰問公演を経て、2回とも、収容の方達の分厚い感想文を送っていただきました。

そこに書かれていたのは、上演中には思ってもみなかったような感想やそれぞれの人生…。

自身の家庭のこと、どうして犯罪を犯してしまったか、後悔の念や、未来への展望などなど


驚くことに、異常な程綺麗な字で書かれる人も何人も居て

どうしてこんなに人が、犯罪を犯してしまったのだろう……と思わされる感想が沢山ありました。


慰問公演に行くまでは、犯罪を犯した人なんてどんなに怖いのだろうかと想像してました。

でもなんてことはない。

私とそう変わらない人が、少しの間違い、少し道を踏み外してしまったせいで、この中にいる。。


でも、本当にこの人たちだけを攻められるのだろうか……?


勿論間違いを犯すことはいけないことです。

本人の心の弱さも勿論あると思います。

でも、その原因としてとても多いのは

「家庭の問題」

貧困家庭や、片親であったり、その影響で家庭内暴力があったり。

そのせいで差別が生まれたりもします。


貧困とはどこから来るのか?

今、四六時中働いたとしても、生きていくために最低限の収入しかなく、貯金もままならない家庭が増えてると聞きます。

ことによってはそれすら稼げず、ホームレスになる若者も増えていると。


こんな状況を産んでる根本とは何か

考えた末に、今の政治の問題にいきつきました。


2014年に8%に引き上げられた消費税。

元々社会保障に使うと言われて引き上げられたそのお金が、結局社会保障に使われたのは全体のわずか16%…

逆に高額な戦闘機(しかも故障歴が話題になってる)には何兆円も使い、明細書のない私的に使ってる公費も何兆円にものぼるという。


なのに大企業から取る税金(法人税)は昔より下がっていて、結果の税収は変わらず本末転倒。

先日の政府の花見も5,000万円かかってるって、何の為の税金??私たちが必死で働いて納めているのは何の為なの?


お金のある人からは取らず、

お金の無い人からの搾取が増え、

どんどん苦しくなる家庭が増える。


そして、結果、家庭の悪環境から犯罪を犯す人が増えてしまっている


嘘がまかり通る、偽造と欺瞞に満ちた安倍政権。

情報弱者を敢えて増やしてるのも事実。

選挙の方法だって立候補者の情報だって、本当はもっと分かりやすく出来る筈なのに、それをやらないのは選挙に行く人が多くない方が有利に事が進められるからではないかと思う。


私は今の色々な状況を思う度に、なんだか悔しくてたまらなくなる。

情報弱者を敢えて作って馬鹿にしている。

そして知らない人は知らないままに、そのままで良いと思う人も多いと思う。

別にたとえ消費税が10%になったところで、健康保険料が上がったところで、年金受給の年齢が引き上がったところで、別に自分は大して苦しくないという人もいると思う。


だけど、隣人を愛せよではないけれど、

全体のことを考えれば、私はみんなが投票に前向きに行ける環境が整えば、もっと色々なことは好転していくって希望を持ってるんだ。


みんなが大好きな「レ・ミゼラブル」

ジャン・ヴァルジャンは最初パンを盗んで捕まって、更に銀食器を盗もうとするけど司教さんのお陰で改心して、その後何になったかって市長になるわけで。

貧困の根底にはやっぱり政治的な改善が必要なんだって、ほんとに凄い話だと思うんですけど。


でもそうだと思うんですよ。


「戦う者の歌が聞こえるか?」

みんなの力があれば何かが変わるかもしれない。

その為の選挙です。

勿論、支持できる政党がないって意見が多々あるのも分かります。私もそう思います。

だけど、今の嘘と偽造と欺瞞に満ちた安倍政権よりはもっとマシな人はいると思う。


みんなが投票に行って、

政府の意識が国民にむいて、

税金が正しく社会保障の為に使われて、

それで一つでも多くの家庭が救われたら、

それで犯罪を犯す可能性が減るとしたら…

それは素晴らしいことだと思うんです。



次の選挙は夏の参院選です。


その前頃には、また選挙に行こうと言い出すと思います。

でも、私一人じゃどうにもならない。

それまでに、どうか一人でも声をあげられる方が増えますように。

そして一人でも多くの方が選挙に行くことを願いながら、演劇を続けます。


それが、私を育ててくれた蜷川さんや、慰問公演に招致してくださった方や、応援してくださる皆様へのご恩返しに繋がると信じて