ちょっと前の話になっちゃうんですが…
庭劇団ペニノさんの『地獄谷温泉 無明の宿』
拝見して参りました!
ので↑パンフレットの写真。
劇場でパンフ買ったの久しぶり。
観劇したのは3日前なのに、今も脳裏に色んなシーンのビジュアルが浮かぶ…。
出演陣や演出もそうなのですが、中でもインパクトが強かったのは舞台美術。
温泉宿の玄関、客室、脱衣所、温泉のセット
それぞれの大きな造形や細かい道具類から何から、その世界の雰囲気を作り上げるのに必要なものが味わい深く揃えられていて…。
ノスタルジー演劇という記載もありましたが、
そう呼ぶに相応しい美術の在り方でした。
100年前から使われている道具もあったとか…
そのレベルになってくると、物に宿る力の強さって本当に凄いなって思う。
それに加えて俳優陣の皆さまがとても素晴らしくて。
登場する人たちは、みんな何処か生きることにリスクを抱えているんだけど、そして、そのリスクは普通に生活を出来ている人には共感し辛いものの筈なのに、どこか分かるような気になってしまうのは、その影を持った人たちの姿が生々しくその空間に溶けているからなのだろうなと。
上演時間は2時間位だったのに、16時間位に感じるほどには、そのリアルな時間を劇場で体感出来ました。
(劇中で流れている設定上の時間はそれくらい。)
実際の上演時間より長く感じた上で、それが面白いというのは味わったことないような感覚だったなぁ。。
何度も再演された作品だけど、舞台美術セットの老朽化で国内では最終公演だったそうです。
観れてとても良かった…!