2月15日

今までの検査結果を聞きに来て下さいと言われ、
インシュリンの注射だけで大変なのに
他に何言うのかね?と父、母、私は
狭い部屋に通され、先生を待った。

まず大腸ですが、小さな癌があります。
え?!癌?
3人して、その先生のサラっと
言ってのけた単語に顔面蒼白になった。
癌という言葉が自分の身に降りかかるとは…

ただし、その癌は、生きているうちにどうこうなるものではない…
何者かに後頭部を殴られ、鈍痛が身体中に響いたが、心臓の動きは確保できている…そんな複雑な感覚だった。

続いて肝臓にも大変厄介な場所に癌があります。

そして膵臓にも…入り口を塞いでいます。

先程の後頭部を、さらに2、3発殴られ、
言葉もない3人に、
但し今なら手術できます。ただ…
膵臓の手術はとても難しいので、
途中で亡くなる方もいます。が、
手をつけられない段階では無いので、
手術をお勧めします。

椅子にお尻が重く沈み、
恐らく立てないのでは無いか、、
歩いて帰れる気力がなかった。

インシュリン注射、できるようになったら
一旦退院して、よくご相談の上、
次の診察で結果聞かせてください。。

1番肩が落ち、青白い顔で、
足元フラフラな父を後ろから支えながら
病室に戻った。

その夜、3人は、それぞれのベットで、
ショックを隠しきれず大泣きした。
溢れ出る涙は一晩中乾くことがなかった。