once upon a time mt fuji | コーキのテキトーク

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日テレの『24時間テレビ』の中で、



お笑いタレントのイモトと全盲の少女がキリマンジャロ登頂を



放送していた。



その模様を見ていて、あることを思い出した。



いまから9年前の2002年、テレビ東京の仕事で、富士山登頂のロケを行った。



「芸能人初めてのボランティア」という企画で、文字通り芸能人が、様々なボランティアを



行い、世のため人のためになるという内容だった。



ただの登山ではなく、下半身不随の男性を担いで頂上まで登るという過酷なロケだった。



タレントは、K-1ファイターの佐竹、元プロボクサーの薬師寺。



身障者の方たちを専門に、ボランティア活動をされている登山のプロフェッショナルの方たちの



サポートを受けながらの登山である。



富士山五合目は、最初から曇り模様で、頂上あたりは、ドス黒い雲が立ち込めていた。



ある程度行ってみて、駄目そうだったら戻ってくるということで登山はスタートした。



軽い気持ちではじまった企画であったが、やってみると半端なものじゃない。



体力に自身のあるK-1ファイターの佐竹でさえ、身障者をおんぶして50メートルも歩けば



立ち止まってしまう。



それでも登山会の人たちの力を借りながら、前へ進む。



そうこうしているうちに、今度は天候が悪化してきた。



さらに風まで出てきて、視界も悪くなっていった。



8合目まできたとき、山小屋で待機となった。



本来の行程は、9合目で宿泊して、翌日午前2時に出発して、ご来光を見て、



頂上を目指す予定だった。



しかし、けが人が出てもおかしくないほどの猛吹雪。



しかも身障者の方もいるので、万が一のことがあったら、取り返しがつかなくなる。



結局僕らは、8合目で宿泊することにした。



点呼をとると、AD二人の姿が無く、携帯電話も繋がらず、無線も繋がらない。



ヤバイことになったかもしれない。



「これは大変なことになった・・・」と、最悪なことが頭をよぎった。



嵐の中僕は単独で、7合目の山小屋へ行くことにした。



8合目の山小屋から上へ行っている形跡はないので、ここから下にいるしかない。



その判断からだったが、吹雪は凄まじいもので、視界をさえぎり、歩くのも困難なものだった。



なんとか7合目の山小屋に到着して、慌ててADを探した。



AD二人は、のんきにジュースを飲んでいた。



「ああ・・・無事でよかった」



もう一度、8合目の山小屋へ戻り、みんなに報告して寝ることとなった。



山小屋は、多くの登山客で溢れていて、まさにうなぎの寝床状態だった。



一つの枕を使って、二人で寝る。



そんな光景だった。



疲れきって、ドロのように寝た。



翌日は、昨日の天気が嘘のように晴れ渡っていた。



その日は、安全を考慮して下山して、後日改めて、身障者の方とともに、



富士山へアタックした。



そして、ご来光を見ることができ、登頂することができた。



珍しく感動的な番組が出来上がった。



「24時間テレビ」を見ていると、そんなことを思い出した。



登山のロケの大変さ、しかも全盲の女性を連れての生中継、僕が敢行したロケとは



比べ物にならないくらい大変だと思う。



スタッフ、現地コーディネーターの努力があったから成功した。



たかが登山かもしれないが、さえちゃん本人にとっても生涯忘れることのない



出来事になっただろう。