龍と虎 PARTⅡ | コーキのテキトーク

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先日亡くなった俳優・原田芳雄。



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■ 原田芳雄(享年71)




この人が出演するだけで、映画やドラマのクオリティーがグッとあがる。




そんな役者が、日本にどれだけいるだろうか?




とにかく、原田芳雄の死は、大変ショックである。




20歳で上京した僕が、初めて名画座で見たのが、ATG特集だった。




主に、‘70年代から‘80年代前半につくられた映画で、「ジャパン ニューシネマ」の



ようなもの。




ATG特集の中で上映されたのが、「祭りの準備」と「竜馬暗殺」である。




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「祭りの準備」は、脚本家・中島丈博の田舎から上京するまでを描いた最高作品。




主役は、江藤潤なのだが、毎回ふらりと現れ、江藤潤に絡むのが原田芳雄である。




田舎でくすぶっているチンピラみたいな役で、最高に良い味を出していた。



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■ 映画「竜馬暗殺」  原田芳雄   松田優作     石橋蓮司


「竜馬暗殺」は、原田芳雄が龍馬を演じた作品である。




竜馬の役は、数々の役者が挑戦したが、原田芳雄ほどのハマリ役はないだろう。




TBSドラマ「仁」の竜馬役を演じた内野聖陽は、「竜馬暗殺」の龍馬を参考にしたのでは




ないだろうか?




役作りがまったく同じである。




「竜馬暗殺」には、デビューしたばかりの松田優作も出演している。



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■ 松田優作(享年39)




優作は、デビュー前から、原田に憧れ、その一挙手一投足を模倣したと言われる。



原田芳雄と松田優作




優作は、原田のことを「兄貴!」と呼んでいた。




優作が慕い、俳優としての悩みや抱負を打ち明けられていた原田芳雄。




「ブラックレイン」が上映され、その直後急逝した松田優作。




葬儀のとき、弔辞を読み上げたのが原田で、とても印象的だった。




涙声で原田は、搾り出すように言う。




「お前も役者なら、生き返って戻って来い」




弟のような存在の優作の死は、原田にとっても大変心痛なことだっただろう。




先日原田が亡くなり、弔辞を石橋蓮司が読み上げた。




「芳雄、お前の存在を、日本の映画界は、まだ求めているんだ。ここに戻って来い」




と、石橋は言っていた。




その言葉は、原田が優作に言った弔辞と同じだった。




上記の「竜馬暗殺」の写真には、奇しくも原田芳雄、松田優作、石橋蓮司の三人が




写っている。




原田もまた優作と同じように、新作映画「大鹿村騒動記」を撮り終えたばかりだった。




優作は膀胱がん、原田は大腸がん。




二人は、最後の最後まで映画人だった。


映画という魔物にとりつかれ、心血を注いだ二匹の「龍と虎」



もし天国というものがあり、原田と優作が再会したら、どんな会話をするのだろうか?



許されるのであれば、その会話を聞いてみたい。



優作は亡くなる前に、原田に「また共演したい」と言っていた。



その夢が、叶えられていることを願いたい。



この二人の訃報は、これから日本映画をどこに導くだろうか?