小学生の頃、僕らの間では、キャンディーズかピンクレディーどちらが好きかということで
物議を醸し出した。
自分はどちらかというとキャンディーズファンだった!
1978年に後楽園球場で行われた解散コンサートは、当時遠く離れた九州にいたから
ついぞ行くことはできなかったが・・・
いま思えば、生で見ておきたかったと思う。
スーちゃんこと田中好子さんは、キャンディーズの時代は、3人の中でも、少しぽっちゃり体型で
僕らの間でもあまり人気が無かった。
しかし、解散コンサートから数年後、彼女は女優としての道を歩み始める。
女優としての才能は抜群のセンスを持っていた。
中でも、鬼才!今村昌平監督に見初められ、「黒い雨」に主演したことは大きい。
今村監督は、演技指導の厳しい方である。
そんな監督の要望に答え、見事に演じあげた。
この映画で、主演女優賞を受賞した彼女が、壇上で語っていたスピーチが印象的だった。
「キャンディーズの時代は、わけもわからずただひたすら走ってきました。
自分がどこにいるのかわからず・・・
しかし、アイドルから女優になり、こんな素晴らしい映画に出会い、受賞することができました」
アイドルから女優へと変身をとげ、自分のポジションを見つけた田中好子さん。
キャンディーズの中では一番目立たない女性だったが、人と言うのは分からないものである。
その後、結婚をしてさらなる女優としての活躍を期待したが、病魔が彼女を襲う。
乳がんに冒された彼女は、それからがんとの闘いの日々だった。
まだまだ女優としてこれからというとき、彼女の命は燃え尽きた。
平成23年4月21日没 享年55
早すぎる死であった。



