かつては、バラエティー番組で、この人の顔を見ない日は、ないくらい
頻繁に出演していた。
マーシーこと・・・・田代まさし
6年ぶり、4回目の逮捕である。
昨年から、芸能界の薬物汚染が取りざたされているが、
それでも、クスリを断ち切ることができないのは、何故だろうか??
昔の映画で、「酒とバラの日々」という映画があるが、
主人公をジャック・レモンが演じていて、名作中の名作である。
■ 1962年制作 「酒とバラの日々」
この映画は、アルコール中毒の男の話である。
アル中である男は、酒を飲むことを禁じられていて、頑なに禁酒を守る。
普段は、どこにでもいる普通の男である。
しかし、ある日、何かのきっかけで一滴の酒を口にする。
飲んでしまったら最後、男は豹変し、酒を無我夢中で飲み始める。
泥酔した男は、自分を一番親身に思ってくれている女性が
大事にしている花壇の花を、片っ端から摘み取り投げ捨てる。
田代まさしの逮捕の報道を見て、この映画を思い出した。
多分、田代も普段は、普通の男である。
誰に迷惑かけるわけでもなく、細々と生活をしていたと思う。
しかしあるとき、ドラッグをキメテいるときの気持ちよさが、頭をよぎる。
「あの気持ちよさを、もう一度だけ味わいたい」
その思いは、数秒間でマックスになり、次の瞬間には、ドラッグを求め、
買いに走っている。
そうなると、もう過去に逮捕されて辛い思いをしたなんてことは、
完全に忘れてしまう。
そんなことより、気持ちよさの方が最優先される。
だから、ドラッグや酒は、やめることができない。
何度も何度も再犯してしまう。
逮捕され、パトカーに連衡される田代の姿は、
思いっきり頭も禿げあがり、痩せこけた頬だった。
尋常ではない、頬のこけ方である。
昨年は、のりぴーの逮捕のときは、インタビューで、薬物の恐さを語っていた。
真面目にやっていれば、まだ返り咲きのチャンスはあったかも知れない。
10年前、ある番組の取材で、覚せい剤中毒者のインタビューを行ったことがあるが、
「タバコは、体が求めるが、覚醒剤は、心が求める」と印象的なことを語っていた。
心の欲求は、どうしようもないのだろうか?
人は、ときとして転落の人生を辿るときもある。
しかし大切なのは、転落したとき、そのどん底から、這い上がらねばならない。
そこが男の美学であり、格好良いところである。
田代が立ち直る方法は、ひとつ。
自分を支えてくれる、ドラッグとは無縁の女性を見つけることであると思う。
ドラッグは、孤独な心に忍び込んでくる。
当分、芸能界薬物汚染問題は、話題にのぼるだろう。
