前評判がよくない、この映画をやっと見た!
昨年公開された、松田優作のドキュメンタリー映画「soul RED」
没後20年の節目に、製作された。
公開されてから数ヶ月になるが、この映画を見ようとしなかった。
とにかく誰も彼も、面白くないと口を揃えて言っていたので、見ないことにしていたが、
同僚がDVDを持っていたので、見ることにした!
■ 出演 アンディ・ガルシア 仲村トオル 浅野忠信 香川照之 宮藤官九郎 ほか
内容は、優作出演の映画テレビドラマを紹介しながら、携わったスタッフのインタビューが
挟み込まれる。
ナレーションはなく、テロップだけで当時の状況を説明するといった手法。
とにかく一言でいうと・・・
「ウニやアワビなどの高級食材を使い料理を作ろうとするが、
料理人が三流で、まずい料理ができちゃった」の典型的な映画。
松田優作という最高の食材を前にして、一体この監督は、何がしたかったのか???
甚だ疑問である。
非常に残念な作品になっている。
出演したすべての作品を、公平に紹介しようとするから、駄目だと思う。
映画という時間制約がある中で、どこかに思いを入れて描かなければ、
客に想いは伝わらないよ!
仲村トオルや香川照之たちの、どうでもいいインタビューが入ってくるが、まったく効果的じゃない。
「優作さんは、凄い!凄い!」みたいなインタビューの連続で、内面を投影したインタビューが
まったくない。
だから全然、心に響かない!
「家族ゲーム」の森田芳光監督が登場するが、これも効果的に使い切れていない。
優作と森田監督との出会いには、特別なものがあったはず。
当時の優作は、役者として思い悩んでいたところもあり、アクションスターとしての自分に
疑問を感じていた。
そんな時、いままで会ったことのないタイプの森田監督と出会う。
監督は、優作の役者としての違う一面を引き出している。
その辺りから、優作の役柄は、変わってくる。
その関係性を、もっと描いて欲しかった。
■ 「家族ゲーム」のヒットの後、森田監督と再び組んだ「それから」
優作と森田監督の関係性を、もっと厚くすれば、少しは思いが伝わる内容になったと思う。
優作の奥さん・松田美由紀がプロデュースしているんだから、
例えば、優作の病院での最後の瞬間を語ってみてはどうだろう??
「映画に生きた優作の最後は、こんなだった・・・」
そんなインタビューが聞きたい!
優作の最後を看取ったのは、美由紀さんだろうから、そのインタビューは重要である。
最後に、二人の息子が出てくるが、またどうでもいいようなインタビューを使っていた。
優作ファンの一人として、大変残念な作品になっている。
この手の映画は、構成力がすべてである。
「美由紀さん、俺に監督やらせてくれたら、もっといいものつくりまっせ!」



