さて、なんでこの前住吉大社の記事を書いたかというと、住吉大社の御田植神事に行ってきたからです。
大阪市内ではあまりにも珍しい田んぼ。
そのひとつが住吉大社にあります。
そこで催される御田植神事は、豊作を願うとても雅なお祭りです。
ここで採れた実りは、住吉さんでの祭礼に使っているそうです。
住吉さんといえば、海の安全や大漁を祈るものというイメージがありますよね。
我が家の近所の住吉神社では、お正月に大漁旗が掲げられていました。
住吉大社の御祭神は4柱いらっしゃって、3柱が筒男三神という海中から出でし男神。
そこから海の神として敬われるようになりました。
残りの1柱が神功(じんぐう)皇后です。第14代天皇・仲哀(ちゅうあい)天皇の奥さんですね。
諸説ありますが、西暦169年生まれ、西暦269年死去。
伝承によれば、神功皇后が長門(今の山口県)から住吉大社に植女(うえめ)を呼び寄せ、その時から住吉大社での稲作が始まったのだとか。
山口県から技術者を呼び寄せたということですから、やはり稲作技術が九州の方から伝わったという可能性は大いにあるでしょう。
そもそも神功皇后が本当にいたのかどうか、という点には議論があるようです。
夫である仲哀天皇の実在も定かではないとか。
一説には卑弥呼が神功皇后だという説もあるようです。
卑弥呼の記録が残る、かの有名な魏志倭人伝の成立は3世紀末から297年の間。
活躍の時期は確かに重なっていますが、さてどうでしよう。
考えるととても楽しい。
住吉大社では御田植神事を毎年6月14日に行っています。
来年2025年6月14日はちょうど土曜日でお仕事がお休みの人も多いのでは。
1000円の初穂料で観覧席に入れますので興味ある方は是非。