ご無沙汰しています。
3ヶ月ぶりのブログです💦
少し離れていましたが、少しずつ、再開しようと思います。
10月に入っても昼間は30度超えという
夏日が続くこの頃…
週末も、抜けるような青空のいいお天気でした☀️
宣言中という事もあり、夏場は主に近場を回っていましたが
長年住んでいても、まあ色々な再発見があるもんですね
木々の葉もだんだん赤色に💛
土曜日は、お能を観に行ってきました。
謡を習っている友人がチケットを買っていたものの、
仕事で京都を離れた為、チケットを譲り受けて🙏
今回の演目は「鶴亀」と「蝉丸」
「鶴亀」は、中国で国家の繁栄を寿ぐ、とてもおめでたい演目なのですが、「蝉丸」は初めて。
「蝉丸(せみまる)」
どんなイメージ浮かびますか?
私はこちら‼️
そう、百人一首 に登場する、後ろ向きのお坊さん
盲目と習った記憶もあります。
若い方はご存知ないかもですが💦
「坊主めくり」という遊びでは、
この札を引くと、全員が手持ちの札を出さなければならないという
和製ジョーカーなイメージ
そんな蝉丸さんのお能って
これがなかなかのストーリーでした。
能楽の「蝉丸」では、帝の第四皇子という設定。
簡単にあらすじを書きますと…
父帝は家臣に、皇子で盲目の蝉丸を出家させて
逢坂山(京都と滋賀の境目)に捨ててくるよう
命じます。
命令に逆らえない家臣は、蝉丸を逢坂山に連れて行き剃髪。
寒さを凌ぐ蓑と笠、そして杖を置いて帰って行き、
残された蝉丸は運命を受け入れながらそこで過ごします。
そして、同じ帝には 逆髪(さかはつ)という皇女(蝉丸の姉)がいるのですが、
この逆髪は名前の通り、髪が逆立って生まれ、
それが原因で狂乱の身となって、都を飛び出します。
逆髪が彷徨っていると、偶然、逢坂山で蝉丸の弾く琵琶の音色を聞き、
姉弟の再会を果たします
二人はお互いの身の上を語り合い、
蝉丸は姉とこのまま一緒にいたいものの
精神が不安定な逆髪は再びどこかに旅立って行く
という、なんとも悲しきストーリー
(姉と弟の場面…ネットからお借りしています)
最後のシーン、目の見えない蝉丸が、
去っていく逆髪の声がする方に顔を向けて見送る様は、
胸をえぐられるほどに悲しくも、
その所作に引き込まれて、涙が…😭
この演目は、その救いのないストーリーゆえ、
第二次大戦中は上演が禁止されたそうで、
納得です…
蝉丸さんは「盲目で琵琶の名手」という共通点はあるものの、
その人物像には諸説あるようですので、
この話はあくまで能の演目としてのお話です。
それでも、今回ジョーカー的蝉丸さんへのイメージが変わったし、
滋賀県に蝉丸神社があったなぁ…と
繋がりや新たな興味を発見💡
こんな事は日常でも本当にたくさんあって
面白いなぁと思います
以前書いたことがありますが、
私は大学時代に能楽を習い始めながら挫折、
その後しばらく避けていました💦
今回チケットを譲ってくれた友人が時々誘ってくれ、少しずつ観に行く機会ができ、
また、今年能楽にハマっておられるブロ友さんの影響もあり、
改めて自分の好きな分野の一つだなぁと実感
京都をはじめ、奈良や滋賀はお能にも縁の深い場所も多く、
能の視点という、また違った見方も出きます
知るって面白いわぁ‼️
知る、それを自分に落とし込む事、
それをシェアする事を
どんどんやっていこうと思う秋です