【シェイプ・オブ・ウォーター】~愛~ | 知奈津のブログ ~Open Heart~

知奈津のブログ ~Open Heart~

どこにいてもここにいる

一瞬に、
毎日に、

ありがとう

今朝UFOを見ました。

UFOに特別興味もそんなになかったし、

今まで見たこともありませんでしたが、

車で走っていて、空を見たら、

 

「ん?あれUFOじゃない?」

そう思ったら、すーっとどこかに

消えてしまいました。

 

UFO始めてみたかも。

 

ただ普通にそう思って1日が過ぎていきました。

 

 
 
今日はゲオに行って、DVDを借りました。
 
私が大好きになったその中の1つの作品をご紹介します。
 
 
この作品知っていますか?
 
この映画が公開された当初、
映画館にみにいこうと思っていたけれど、
結局行かず、DVDがレンタル開始されてからも、何度も目に入って、気にはなっていたけど、借りることはありませんでした。
 
去年の秋頃、
この美しいデッキに惹かれてようやくレンタル。
 
愛のストーリー。
このことぐらいしか予備知識はなかったのですが、
この映画は、私の想像を遥かに越えてきました。
 
 
この映画は、観る人によってかなり感じ方が異なってくると
思います。
自分の内面にあるものが見えてくるというか。
その人の内側にあるものによって、見え方、感じ方が
変わってくるといった感じでしょうか。
 
まだ観ていない人にとっては、ネタバレになってしまうので、
あまり詳しいことは書かないでおこうと思いますが、
私なりにこの映画のテーマを書くとすると、
 
・多様な性の在り方、それそれの性について
・あらゆる枠を超えた愛で繋がった存在どうしの物語
 
 
主人公は、口がきけない
イライザという女性。
清掃員をしているごく普通のどこにでもいるような女性です。
 
まず冒頭、イライザが入浴中自慰行為をしているシーンから
物語が始まります。
 
これだけでもちょっと斬新ですよね。
 
そういうシーンが何度か出てきます。
 
そして、このデッキでイライザと抱き合っているのが、
名前はあったかな?忘れましたが、
人間ではない未確認生物(半魚人)みたいな位置づけの存在です。
 
 
 
この彼とイライザの愛の物語なんです。
 
そして、2人をとりまく周りの人たちも、
みんな境遇や立場はまったく違うけれど、
それらを超えて、愛に基づいて自分の気持ちに正直に、
自分にとって正しいと思うことに一人一人が尽力することで、
愛の繋がりになっていく。
 
そういうストーリーだと思います。
 
イライザと彼が水中でセックスするシーンがあるのですが、
それがとても美しいんです。
2人がセックスし、エクスタシーを感じると、
水面が上がって、水槽の水が溢れて、
下の階まで漏水する。みたいなシーンがあるのですが、
 
エクスタシーを感じた時の感覚の
描写が、表現が繊細で美しいなと感じます。
 
 
この映画の監督が映画について語っている
記事を以前読んだとき、感動したんです。
 
「どんな形にも変化する水は、
愛の多様性を示している。」
 
「ファンタジーだからこそ、現実的なメッセージを投げかけることができる。
愛や平和といった人類規模の大きな概念、思想を伝えるには、
最も効果的なんだ」
 
「水は一番力を持った物質だ。
どんな場所でも通り抜けるし、どんな形にもなり得る。
グラスに入れればグラスの形に、瓶なら瓶に。
氷になるし、蒸すこともできる。
柔軟で、強力だ。
 
それは愛だと思う。
 
愛する対象により形を変える。
 
相手が誰であろうと
 
人種 肌の色 宗教 性別に関わらず形を変える
 
全てに適応する
 
水は強力で優しい物質だ
 
愛の形という認識だった。」
 
 
この映画を見ていると、
エゴまみれのこの世界では気づくことのできない
壮大な愛を思い出す。
 
種族、あらゆる概念を超えた愛の繋がりを感じる。
 
 
この監督は、
女性の日常の性も描きたかった。
みたいなことも言っていたのを目にしたのですが、
なるほどな~と感じました。
 
女性が自慰行為をすることに対して、
女性自身が罪悪感を感じている。
また、男性もそれに対して、良いイメージを持っていないのかも
しれませんね。
 
イライザがセクハラまがいのことを受けるシーンもあり、
この映画は愛だけでなく、
そういう社会構造の描写もされていて、
いろんな深いメッセージ性のある映画だと感じます。
 
 
自分でする自慰行為も、
2人でするセックスも、
どちらも愛の行為で、
どちらも肉体の快感を味わうということにおいて、
私は素晴らしいこと、美しいことだと思います。
 
それは肉体を持った人間にしかできないこと。
 
愛をささやくことは言葉という特殊なツールを持った
人間のみができること。
だけど、この映画では言葉を越えている。
愛に言葉すらもいらない。
 
 
 
この映画が15禁だということを今日初めて知りました。
 
こんな美しい映画が15禁?
私には正直15禁にしなければいけない理由が
よくわかりません。
 
人によって、感じ方は様々だと思いますが、
 
こういう映画こそ、
年齢関係なく観てほしい。
 
そう思います。