前回は「 正しい努力の方法 」でした。
いつもおいで下さいまして、
ありがとうございます。
こんにちは 門前の小僧 ざぼんです。
今日は「今を生きる」です。
今日はいつもと違って(仏教教義 から)
〇無常の気づき
どうすれば無常を理解することが
できるのでしょうか?
具体的な実践方法としては、
今やっている行為に「気づく」ことです。
手を上げているとき、今手を上げている、
歩いているとき、今歩いている、
立っているとき、今立っている、
水を飲んでいるとき、今飲んでいる、
と今の瞬間の行為に気づくことです。
この気づきを瞬間瞬間つづけていくうちに、
やがて無常を発見することができるのです。
どういうことかといいますと、
たとえば何か嫌なことがあって
怒ったとしましょう。
そのとき「今怒っている」と気づくと、
怒りがスーッと消えるのです。
嫉妬しているとき「今嫉妬している」
と気づくと、嫉妬が消えるのです。
妄想しているとき「今妄想している」
と気づくと、妄想が消えるのです。
これが無常ということなのです。
しかし私たちはなかなか
「今」の瞬間に気づくことができません。
ほとんどの時間を、過去や未来のことを
妄想して生きているのです。
生きているのは今だけですから、
今をしっかり生きなければならないのに、
今の瞬間を忘れて過去や未来のことばかり
考えているのです。
たとえば会社で仕事をしているとしましょう。
体は会社にあっても、心のほうは
妄想の世界で遊んでいるのです。
仕事が終わったらどこの飲み屋に行こうかとか、
週末は何をしようかなどと
別のことを考えているのです。
それでどうなるかといいますと、
今やるべき仕事が疎かになって失敗するのです。
あるいは、学校やどこかで
勉強しているときもそうです。
一見まじめに講義を聞いているように見えますが、
本当はほとんど聞いていないのです。
心は過去や未来のことに飛び回っていますから、
一時間講義を聞いていても、
せいぜい一、二割ぐらいしか
頭に入っていないのです。
〇今の瞬間の完成
「夢や希望をもって明るく生きることが大切だ」
と考えている人も多いでしょう。
自分の会社を設立したいとか、
もっと収入のいい職に就きたいとか、
有名になりたいなど、
いろいろ理想を描いて夢や希望で
心がいっぱいになっている人は、
決して幸福になれません。
心が未来に引っ張られて、
現実離れの状態になっているのです。
それに、夢や希望を実現させるためには
並々ならぬ努力をしなければなりません。
お金が欲しいという人は、
今より何倍もの仕事量を
こなさなければなりませんから、
家族と過ごす時間も少なくなりますし、
ゆっくりくつろぐ時間もなくなるでしょう。
それでへとへとに疲れて苦しむのです。
一流大学に入ることを目指している学生さんは、
やりたいことを我慢して、
毎日毎日猛勉強しなければなりません。
それで希望の大学に受かればいいのですが、
落ちた場合には大変な失望感と
挫折感を味わうのです。
このように夢や希望を持っているがために、
私たちはたくさんの苦しみを味わっているのです。
そこで仏教は
「今の瞬間をしっかり生きなさい」
と教えています。
受験生なら、
先の試験のことを心配するのではなく、
今やるべき勉強をしっかりやればいいのです。
それで勉強しているときに
心が過去や未来のことを妄想し始めたら、
すぐに「今妄想している」と気づいてください。
そしてまた勉強に戻ればいいのです。
大事なのは、何をしているときでも、
今起きている現象に気づくことです。
疲れたら「疲れている」、
嫌になった「嫌になっている」、
妄想が現れたら「妄想している」
と気づいてください。
それだけでいいのです。
試験に合格してやろうとか、
妄想を全部無くしてやろうと
気負う必要はありません。
今この一瞬のことだけに気づけば、
それで充分なのです。
どんな人でも「今の瞬間」だけなら
簡単に気づくことができるでしょう。
このことをよく覚えておいてください。
あとはその気づきを持続させればよいのです。
そして瞬間瞬間の現象に気づくことによって、
心は穏やかになり、
充実して生きることができるのです。
推敲2回で完成。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございます。
感想などいただけますと 小僧が喜びます。
(和尚 敬白)
