近年の動物愛護・福祉への関心の高まりと共に、保護活動を個人でされる方、または、活動とまでは行かなくても、たまたま猫を保護し里親募集をされる方も増えてきていると感じます。
そして、ここ数年続く猫ブームと、コロナによるペットブームもあり、無料で利用出来る里親募集サイトも物凄く増えました。
その影響か
個人間でのペットの譲渡によるトラブルも多く相談が寄せられます。
また、虐待目的と思われる里親詐欺も前より多く耳に入るようになりました。
猫の保護をライフワークとして活動されている方はある程度の知識があり、里親詐欺を防ぐ為の策を講じているかと思います。
ですが、本当にたまたま、猫を拾って優しい気持ちで保護し、無料の里親募集サイトを利用した方であれば、お声がけを頂いただけで有難いでしょうし、まさか里親詐欺とは思わない人がいるのも当たり前です。
ですが、実際に無料サイトを利用し猫を騙し取り、虐待に利用している常習犯が存在します。
ここ、地元札幌市でも毎年多くの報告を受けます。
最近でも、あちこちから猫を引き取り虐待している男の情報が入ってきています。
札幌市内在住です。
せっかく繋いだ命を、虐待と言う最も残酷な最後を迎えさせないために、、、
どうか、以下の事を気をつけてください。
○必ず身分証明書を確認しコピーをもらってください
○猫飼育可物件の書類を確認しコピーをもらってください
○他の猫に多数申し込みをしていないかサイトで登録情報を確認してください
○譲渡誓約書を作りサインをもらってください
○必ず家までお届けをして室内を確認してください
○かかった医療費を実費受け取ってください
○SNS上の文面だけのやり取りで決めず、直接会って面談をし、返事は後日にしてください
上記をサイトに記載し、里親詐欺・虐待目的の申し込みを少しでも防ぎましょう。
貰われる事がゴールではありません。
家族の一員として終生大切にされ、幸せに過ごしてもらってこそゴールとなるのです。
譲渡費用が無料だから猫を貰いたいと思う人に、これからかかるであろう多額の医療費を負担できますか？
猫の飼育にはお金がかかります。当初かかった医療費さえも気持ちよく負担出来ない人には、猫を飼う資格はありません。(自身で拾った猫なら、当然支払ったはずの金額です。でも、当然領収書は取っておいてくださいね。)
そして、それくらい記載してある方が、真面目に猫と家族になろうと思っている方なら、保護主さんが猫に愛情があり、ちゃんと取り引きしている方だと、安心して申し込みをしていただけると思いますよ
(申し込む側だって、個人との取引は怖いのです。多額な金銭を要求されたと言う話や、譲渡費用を振り込んでから連絡が取れなくなったと言うトラブルも聞きます。)
これで全ての虐待を防げるとは限りませんが、少なくとも、「簡単に渡してもらえる」と思わせないことが大切です。
せっかく繋いだ大切な命のバトン、大切に繋ぎたいですね