大千秋楽前夜。
大阪朝高の子たちがたくさん観にきてくれた。
終わった途端に階段を駆け上がってきて
「グンソン!グンソン!」
と叫んで、そして写真を撮りたがる。
今回のプロジェクトは、僕の主観を主としない。
自分の劇団じゃないから。
それは僕のこだわりだった。
でも
僕の主観も、プロジェクトの一部としては添えておきたい。
初演でも再演でも、たくさんの学生たちに観てもらいたかった。
初演も再演も、この光景を見たかった。
君たちの世界にヒーローは居る。
君たちはヒーローになれる。
「強い」
は
「勝つ」「負ける」
やないぞ。
「背負う」
だ。
そっちの「世界」からまもなく去る者として
去る最後の瞬間まで言い続ける。
君たちはドラマになれる。
型にしかはまれない大人たちは捨てていけ。
金哲義