花アリラン | May1993-2022アーカイブ

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朝鮮学校も僕たちの時代と変わって、文化祭をするようになった。
僕も学生の頃には[文化祭]というものを漫画で読んだりして憧れたものだ。
ここ連日、部活の開始が遅い。
三人とも学校で文化祭の準備をして駆けつけてくるから。
野外の小さなステージでなにかをしたいと、ずっとチセが言ってた。
なにをしようか?
短いマダン劇も候補に上がった。
でも持ち時間があまりにも短く、準備の時間もなく
チセは
「じゃぁ、楽器でチャンダンをして歌を歌おう」
と言った。
歌の上手い同級生を誘って、みんな「なにを歌おうか?」と話し合っていたが
チセは最初からやりたい歌を決めていたみたいだ。

「ナぁは、花アリランをやりたいねん」

と言った。
チセはなぜか以前からずっと[花アリラン]が好きだ。
かさばる楽器を持って通学しながら、三人は連日一生懸命練習している。
何度か「部活終わりで練習していい?」と延長を申し出てきた。
タイミング的に僕が打ち合わせが重なり、毎回文化祭の稽古を見てあげれていない。
本当は退館するまでいてあげないとダメなんだけど。申し訳ない。

先日「後片付けもちゃんとして、気をつけて帰りや」と、僕は先に稽古場を出た。
背中越しにチャンダンが聴こえた。
先日のマダン劇で教えたチャンダン。
気にいったのかな?笑

自分たちで何かを見て
自分たちで何かを聴いて
自分たちが気に入って
自分たちで空間を作っていけるようになるんだな。

楽しめ。

佐山さん、子どもたちが[花アリラン]を歌いますよ。

[하나 아리랑]

동지섣달 작은 꽃
품은 듯이 날 좀 보소

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

꽃을 품은 손을 보며
입술 물고 미소 띱니다

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

나래치며 빛나는 풍경을 내려다 보면
의의한 숲속에 나부끼는 애달픔
죽음으로 씻은 눈물이 반사하니
가을 아쉬워하는 찬바람

풍경이 젖어 온통 젖어
님과의 추억 이슬비 되어

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

역사와 내가 서로
거부하는 만리의 이별

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

작은 꽃의 이슬이 흐르네
역사의 피눈물 흘러내려

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

날개를 꺽지마소 그 고개로 날 넘겨주소

아리랑 스리랑 그 고개로 날 넘겨주소

金哲義