前回の続き。

なぜ小竹向原駅での平面交差になってしまったのか。

実は元々の計画は東武東上線のみ有楽町線へ乗り入れて、
西武池袋線は副都心線だけに乗り入れる予定でした。
そうすれば、両社の路線をそのまま延長するだけで

小竹向原で双方の乗客が乗り換えれば済んだのです。

ところが副都心線の開業が当初より遅れてしまい、

東武と西武の両社が有楽町線へ乗り入れる事となりました。

副都心線が開業した後も両社が副都心線へ乗り入れる事が決まり、

都心では異例の平面交差となってしまったのです。

動画をご覧になりたい方は「小竹向原平面交差」で検索すると

駅を出発して平面交差手前で電車が停止して、隣から同じ方向に

進入してくる車両を見る事ができます。

利用客とすれば行き先さえ間違わなければ乗り換えずに済むので、

非常に便利なのですが結局平面交差で遅延が発生してしまうのです。

そこで東京メトロでは2010年から、この平面交差を解消すべく

一大プロジェクトの工事を開始しました。

それが既存のトンネルの横に新しくトンネルを掘って、

地下で立体交差できるようにするのです。
既存のトンネルの横に新しくトンネルを作るのは実は難しい工事です。

確かに副都心線新宿三丁目駅と都営新宿線の新宿三丁目駅は

トンネル同士の隙間が僅か11㎝しかないという工事をして

地下鉄トンネル工事としては実績がありますが、

都心の地下は上下水道や各種ケーブルなどが張り巡らされて、

それらを壊したり切断しないように細心の注意が必要です。

更に隣で通常営業してる電車が走ってるので、大規模な工事は

終電から初発までの概ね3時間程度しかできません。
そのような悪条件でも工事を続けて、

来年度中には立体交差が完成の予定です(整備などの完了は17年度)

これで遅延が解消されるだけでなく、運行本数を3割増やせるそうです。
有楽町線、副都心線を西武や東武から乗り入れてご利用された方は

遅延を経験された方が多いのではないでしょうか。

総工費200億円の一大プロジェクトは間もなく終わりを迎えます。

ただ東京・埼玉・神奈川を走る5社の相互乗り入れ路線ですので

埼玉での遅延が神奈川で影響するような事は今後もあるでしょう。

でも定時運行を車掌が喜んで車内放送するような慢性的な遅延は

少なくなる事は間違いないと思います。

神奈川の皆さん、電車を使って埼玉の観光地へ来て下さい。ニコニコチョキ
我々埼玉県民も中華街へ繰り出したいと思います。
皆さん、列車本数の多い路線が「平面交差」してたらどうなりますか?

平面交差とは一部同じ線路を使って行き先が違う列車が通過するのです。

1時間に数本だったら交互に通過できるでしょうが、

2~3分の間隔で列車が通過してたら、どちらかに抑止を掛けなければ、

衝突事故を起こしますよね。

事故を起こさないまでも定刻に列車が走らない可能性があります。

そんな過密ダイヤで平面交差してる路線が東京にあります。

東京メトロの小竹向原駅付近で、写真は平面交差しているポイントです。
小竹向原駅は東武東上線と西武池袋線、東京メトロ有楽町線、副都心線が

相互乗り入れしてくるターミナル駅です。

昨年から副都心線経由で東急東横線、みなとみらい線も乗り入れてます。

図で判るとおり、和光市方向から有楽町線に入る線路と
練馬から副都心線方向に進む線路が平面で交差しており、

仮に東武東上線から乗り入れてきた有楽町線新木場行きと、

西武池袋線から入ってきた副都心線経由元町・中華街行きが

同時刻に定刻で到着したとします。

もし出発時刻が同じでも、有楽町線新木場行きが平面交差地点を

通過するまで副都心線方面は平面交差手前で停止しなくてはなりません。

副都心線が先行、有楽町線が手前で抑止という逆パターンもあります。

そんな事が続くと定時運行ができずに遅延が発生します。

時には途中駅で急病人が発生したり、車両故障が発生したり、

平面交差以外の事案でも遅延が起きたりします。

事実、有楽町線・副都心線の遅延は毎日発生してます。

自分も前職で3年間、西武池袋線保谷駅から有楽町線直通で

終点の1つ手前の辰巳まで通ってました。

毎日5~10分の遅れが逆に普通でした。

ある日、いつものように通勤で乗っていると

辰巳駅に到着した途端、車掌が車内放送で、

「本日は定時運行する事ができました。
ご乗車のお客様に感謝いたします。」


こんな事を言ってました。確かにほぼ定刻通りの到着でした。

車掌も定時運行ができて本当に嬉しかったんでしょう。

当事者が嬉しがるほど遅延が半ば当たり前だったのです。

では、何故このような事になってしまったのか。

続きは次回にします。
先日の1泊2日でお連れしたご利用者様お二人、I様とH様。

毎年のように仲良くご旅行に行かれる方々なのです。

当日もご自宅までお迎えに行き、車を走らせようとした時に

「運転手さん、右に行く?左に行く?」

と突然H様がおっしゃいました。

「右に曲がって大きい通りに出ますよ。」

「ああ、それならいいの。」

その時は自分も特に気にしませんでした。

翌日ご旅行が終了してお二人をご自宅にお送りして、

同行したヘルパーさん(看護師でもあります)を

最寄りの駅までお乗せした時に、車内で教えてくれました。

実はご自宅から出て、もし左に行くと近所の同年代の奥様方が

ゲートボールをしてるそうで、旅行に行く姿を見られたくない、

そんな思いで自分にどっちに行くか尋ねたそうです。

お身内以外で旅行に行く事を知っているのはデイサービスで

仲の良い方お一人だけだそうです。

中にはヤッカミ半分で嫌味を言う方がいるらしいのです。

また以前に、その当時担当してた居宅のケアマネさんから

「普段は税金(介護保険の事)で面倒見てもらってる

くせに旅行に行くなんて。」
と言われたそうです。

奥様方が嫌味を言うのは健康な方が行くとしても言われると思います。

ただ介護の専門家が「税金で面倒見てもらってるくせに」

なんて言葉を言って良いものでしょうか。

お二人は、特にH様は、お元気な時でも亡くなったご主人と

旅行に行っていたそうです。旅行がお好きなんです。

介護が必要となってしまったら、お身体がご不自由になってしまったら

旅行は行ってはいけないのでしょうか?

好きな事をしてはいけないのでしょうか?

そんな事は絶対にないと思います。

別に介護保険で旅行に行く訳ではなく、ご自身で貯めたお金で行くのです。

それがいけないことなのでしょうか?

ご家庭の事情で旅行に行けないというのであれば仕方ないかもしれません。

でもご家族が快く送り出して頂けるなら楽しんでいただきたいです。
まだまだ「介護」という言葉の意味を勘違いしてる人が少なくないと思います。

今の世の中、いつになったらご高齢の方やお身体のご不自由な方が

安心してお好きな事をできるようになるのでしょうか。


注・・・写真はお二人の許可をいただき後ろから撮らせていただきました。