越中総鎮守一之宮
いみづじんじゃ
住所:富山県高岡市古城1番1号(古城公園内)

射水神社は「いみづ」と読み、現在の富山県高岡市・射水市・氷見市の三市域に相当する古代の「射水郡」に鎮座される総鎮守の神社です。

射水の「水」は「みず」だから、「いみず」じゃないの?と思い、調べましたら

平安時代初期の『国造本紀』に記された「伊弥頭(いみづ)国造」に由来するから、

平仮名では「いみづ」となるようです。

しかし、「頭」も「ず」なのでは?と思い、更に調べると、「づ」の読みは、旧仮名遣いなのだそう。知らなかった!

 

GoogleMapで富山県の神社を探していたとき、「水」が付く社名が美しいと思い、

大伴氏に行きたい場所としてリクエストしていました。

✱大鳥居✱

神明型です。

✱手水舎✱

お花が沢山浮かんでいる手水も奇麗だけど、シンプルにモミジだけというのも素敵ですキラキラ

射水神社のある高岡市は、慶長14年(1609)には、加賀藩前田家2代藩主前田利長公によって城下町が開かれ「高岡」と命名されました。

 

また、高岡は「万葉集」の代表的歌人である大伴家持氏が越中国守として、天平18年(746)29歳の時から5年間在任した地だと伝わります。

 

お二人は高岡市のマスコットキャラクターとしてご活躍されています。

LINEスタンプを拝見すると、利長くんのほうが4倍多かったです。「高岡」という地名を作ったおかたでもあるからでしょう。

 

面白かったのが市のマスコット紹介のところで、お二人の身長が2m以上あり、日によって、10cm~15cm程度の誤差があると書かれていたところ。

体重も65kgで、日によって、5kg~10kg程度の誤差があるそう笑

お二人の秘密は共に「近眼」ということでした。秘密にするほどのことでもないと思うけど

令和の元号を持っているポーズもありました。元号の元となったと言われる歌を詠まれたのは大伴旅人さん(家持さんの父)だったハズですが。。ま、いっか

 

お花を持ったヴァージョンもありました。

このお花は、高岡市の花である「かたかご(かたくり」です。

※画像はお借りしました

漢字では「堅香子(かたかご)」と書きます。

開花時期は3月下旬頃から4月上旬頃で、二上山公園の大伴家持像の周りにも群生しているのだとか。

 

大伴家持氏が詠んだ歌で射水の名が入ったものを探してみました。

『万葉集』第十八巻:4116番歌(長歌)

 

【原文】

於保支見能 末支能末尓々々 等里毛知・・・(以下省略)

※漢字の羅列なので全文載せません

 

【訓読】

大君の()きのまにまに取り持ちて・・・(以下省略)

 

【意味】

天皇の命令通りにお仕えしているこの国の一年の(まつりごと)の結果を報告書にして、岩を踏み・・・山を越え・・・野を行き・・・、都へ上って行ったあなたに、年が変わり月日が過ぎても会えないので、恋しくて落ち着きませんでした。だから、ほととぎすが来て鳴く五月の菖蒲草(あやめぐさ)(よもぎ)(かずら)にして、酒宴をして心を慰めようとしたけれど、

射水川(いみずがわ)の雪解け水が流れて行くように恋しさは増すばかりです。

鶴が鳴く奈呉江(なごえ)(現在の富山県射水市)の(すげ)の根(【枕詞】スゲの根は長

く伸びて分かれ乱れるところから、「ながき」「乱る」にかかる)のように、絡みつくように憂うつで、溜息を吐きながらあなたの帰りを待ちわびていました。

そのあなたがやっと仕事を終えて都から帰って来られ、夏の野の百合(ゆり)の花が咲くようにほほえんで私と逢って下さいました。これからは、鏡を見るようにいつもこうして変わることなく微笑んであなたと会っていたいと思います。

「これからは…」の最後の一文、いいですラブラブ

 

✱第一鳥居✱

平成27年(2015)木曽檜製の神明鳥居です。

伊勢神宮の豊受大神宮 外宮の御正宮の奥「板垣北御門」を特別に譲り受けて建てられました。

✱社殿✱

創祀は太古で、当初は現在の鎮座地から5kmほど北の大伴家持卿由来の名勝・二上山の山麓に鎮座され、祭祀が行われていました。

射水神社はもともと、霊山である二上山(274m)そのものを祀る社であったと考えられています。古記録に当社のご祭神は「二上神」と記されており、神仏混淆(しんぶつこんこう)が主流だった江戸時代までは、「二上山(ふたがみやま)大権現(だいごんげん)(釈迦如来・薬師如来・観世音菩薩)」として人々に崇敬されてきました。

 

元宮は二上射水神社(住所:高岡市二上1519)だと云われています。

◆御祭神

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)(二上神)

 

当社に天孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を祀る由縁はなく、賢しら(さかしら)な人(知ったかぶりな人)が二上神という自然神を、根拠もなく皇祖神系譜の始祖・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に充てたものであろうという考察もありました。

私は祀られている御祭神について、追及したいと思うことは少ないですが

今回は「なぜニニギ様?」と思いました。

また、二上神というと、私は二人の神と感じるのですが。。

それと、本殿の屋根の千木が内削ぎで鰹木6本(画像なし)は、一般的に女神様だと思うのですが当社の女神説はどこにも見当たりません。

二上神については諸説あり、

建内宿禰(たけうちのすくね)(武内宿禰)

大河音足尼(おおかわとのすくね)射弥頭国造(いみづのくにのみやつこ)の初代で建内宿禰の孫

天二上命(あるのふたのぼりのみこと))天牟羅雲命(あめのむらくものみこと)(天村雲命、尾張氏系譜では始祖・天火明命(あめのほあかりのみこと)の孫)の別名

大己貴命(おおなむちのみこと)(大国主命)

 

大河音足尼(おおかわとのすくね)は郡名ともなった射水臣氏の一族と思われるのと、天二上命(あるのふたのぼりのみこと)の御神名に「二上」と入っていること。この二神を私の一票とさせていただきます。

 

神紋は「御鏡に稲穂」

瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が天孫降臨の際、天照大御神は「八咫鏡(やたのかがみ)」、「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)(別名:草薙の剣)」の三種の神器に加え、高天原(たかあまのはら)の稲穂を授けて地上で育てるよう事寄せられたことに因むそうです。

この神紋のデザインには八咫鏡(やたのかがみ)と稲穂しか使われていませんが。。

今年の干支の大絵馬

今回は撮影禁止の箇所があったのか憶えていませんが、画像少なめでした。

 

✱御朱印✱

御朱印は授与所でいただけます。

次の神社へ向かう途中、ちょうど信号待ちで止まったところから大仏様が見えました。
✱高岡大仏✱
高さ約16メートルの阿弥陀如来坐像で奈良・鎌倉の大仏と並び「日本三大大仏」と称するそうです。
また、日本一のイケメン大仏様だともいわれています。確かにイケメンさん👍
 
***
 

おまけ。

11月中頃の我が家の庭の植物たち。

Canon EOS Kiss X9で撮影

真弓(まゆみ)

花言葉:真心・あなたの魅力を心に刻む・艶めき
別名:ヤマニシキギ・カワクマツヅラ・オトコマユミ・カワラマユミ
科・属名:ニシキギ科・ニシキギ(ユオニマス)属
原産地:中国・朝鮮半島・日本原産
状態:落葉低木
 
 
【ルドベキア】
花言葉:正義・公平・あなたを見つめる・立派な・強い精神力・正しい選択
別名:アラゲハンゴンソウ・ハナガサギク・マツカサギク・オオハンコンソウ・コーンフラワー
科・属名:キク科・ルドベキア(オオハンゴンソウ)属
原産地:北アメリカ原産
状態:一年草・多年草  

梔子(くちなし)

花言葉:私は幸せです・洗練・優雅・喜びを運ぶ・沈黙・清潔・清浄・とても嬉しい・楽しい日々
別名:口無し・ガーデニア・センプク・サンシシ・ケープジャスミン
科・属名:アカネ科・ガーデニア(クチナシ)属
原産地:中国・東南アジア・日本西部原産
状態:常緑低木
【葉牡丹】
花言葉:祝福・愛を包む・利益・物事に動じない・違和感を覚える・華美
別名:ボタンナ・オランダナ・ハナキャベツ・デコラティブ ケール
科・属名:アブラナ科・ブラシカ(アブラナ)属
原産地:ヨーロッパ原産
状態:一年草・多年草
 
 
 

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