60日に一度巡ってくる「庚申」の日、
この辺りでは「お庚申様」と呼ばれる信仰があり、
「おこしんさま」と発音しています。
今日3月18日は我が家の当番でした。
毎回、集落の公民館で「お庚申様」が行われるのですが
コロナの影響で今回は集まらず
当番の人が自宅でお祀りすることになりました。
お庚申様は、正式には庚申講と呼ばれる行事のようです。
仏教では「青面金剛」か「帝釈天」、神道では「猿田彦大神」を祀ります。
私たちの地域では、青面金剛を描いた掛軸を本尊としてお祀りし、
お団子などをお供えします。
私は自分の世代ではないので、この行事に参加したことがなく
掛け軸も見たことがなかったのだけど
今回我が家が当番なので拝見することができました。
掛け軸は、「なんでも鑑定団」に出てくるような
それなりの箱の中に納められており、かなり年季が入っていました。
ボロボロに近い状態で、絵の細かいところまではわかりません。
調べると、
青面金剛は、腕が4本または6本、それぞれの手には
三叉戟・法輪・剣・弓矢などを持ち、脇に童子を従え、邪鬼を踏みつけ、
足元には三猿と二鶏(雄雌)が刻まれます。
上の掛け軸には童子は描かれていませんが、他は同じです。
腕は6本でした。
似たようなものをネットから拝借しました。
人間の頭と腹と足には三尸の虫(彭侯子・彭常子・命児子)がいて、
彭侯子・彭常子・命児子の読み方はどこにも載っていません
いつもその人の悪事を監視していると言われていました。
三尸の虫は庚申の日の夜、寝ている間に天に登って
天帝(=帝釈天:天に居て万物を支配する神。造物主)に日頃の行いを報告し、
罪状によっては病気になったりして寿命が縮められると信じてられていました。
そこで、三尸の虫が天に登れないようにするため、
庚申の日の夜は村中の人達が集まって神々を祀り、
その後、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かしました。
これを庚申講といいます。
日本では平安時代に中国から伝わり貴族の間で始まりました。
民間では江戸時代に入ってから広まり、親交を深める大事な行事でもあったのです。
(色々読んだものを組み合わせました)
随分前、メンバーの高齢化と減少化に伴い
お庚申様が廃止されたことがありました。
たまたまかもしれませんが、
その時期この地区で不幸事が重なったので、また復活しました。
それからは毎回行われ、現在に至っています。
庚申塚(集落のどこかにあります。人様の敷地内なので私は見たことがありません)
にお供え物をし、自宅に戻ってそのお供え物を掛け軸の前に上げ、儀式をします。
唱える呪文のようなものはないということでした。
この儀式のあと、お団子を各メンバーの家にお配りして
「お庚申様」は終了となります。
お庚申様とは全く関係ないのですが、
我が家の竹藪にも金明孟宗竹が生えていないかどうか、探してきました。
よそのお宅の竹藪も見ましたが生えていませんでした。
自然に生えるものではないのですね。
代わりにタケノコ見つけました
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