ドイツの小説家フェルディナント・フォン・シーラッハのベストセラーを映画化。ある殺人事件の担当になった新米の弁護士が、自身の過去や国家の不祥事と向き合う。『はじめてのおもてなし』などのエリアス・ムバレク、『イマジン』などのアレクサンドラ・マリア・ララのほか、ハイナー・ラウターバッハ、フランコ・ネロらが出演。メガホンを取ったのは『クラバート 闇の魔法学校』などのマルコ・クロイツパイントナー。


あらすじ

新米弁護士のカスパー・ライネンは、30年以上もの間ドイツで模範的な市民として働いてきた67歳のイタリア人ファブリツィオ・コリーニが、経済界の大物を殺害した事件の裁判で彼の国選弁護人に任命される。その事件の被害者は、カスパーの少年時代の恩人ハンス・マイヤーだった。

そして裁判が始まるが、コリーニは頑なに動機を語ろうとしない。さらに遺族側には、カスパーが大学時代に刑法を教わった伝説的な刑事事件弁護士のリヒャルト・マッティンガーがついた。

こうした圧倒的に不利な状況の中でカスパーは弁護に苦しむ。やがて裁判が進むうちに、カスパーの過去やドイツ史上最大の司法スキャンダル、さらにドイツ刑法の大きな闇が浮かび上がってくる。


キャスト
エリアス・ムバレク、アレクサンドラ・マリア・ララ、ハイナー・ラウターバッハ、フランコ・ネロ
スタッフ
監督:マルコ・クロイツパイントナー
原題:THE COLLINI CASE製作国:ドイツ
製作年:2019ジャンル(ジャンルの区分) :ミステリー
配給会社:クロックワークス
最初、おもしろそうなサスペンスかと思いきや、まさかのドイツのナチネタ!法廷劇にありがちな、二転三転していくのは見応えがあって良かった。恩師の孫子の彼女が美人だけど彼氏を見下し過ぎて、嫌な感じでした。主人公が優しいから許すのはおもしろくなかったけど。男女が逆だったら最後にばっさり降ってスッキリしたのに!てへぺろ

2020年06/20
シネ.リーブル梅田

8月15日。もうとっくに日は沈んだというのに、辺りには蒸し暑い空気が漂っている。

マンションの階段を駆け上がる僕の体からは、汗が止めどなく噴き出していた。


「さよなら」

たった4文字の彼女からのLINE。

それが何を意味しているのか、僕にはすぐに分かった。


御盆の時期にも関わらず職場で仕事をしていた僕は、帰り支度をしたあと急いで自宅のあるマンションに向かった。

そして、マンションの屋上、フェンスの外側に、虚ろな目をした彼女が立っているのを見つけた。

飛び降り自殺を図ろうとする彼女の姿を見たのは、実はこれでもう4回目だ。


世の中には2種類の人間がいるという。

生に対する欲動──「エロス」に支配される人間と、

死に対する欲動──「タナトス」に支配される人間。


この世界の人間のほとんどは前者だが、彼女は紛れもなく後者だった。

彼女が「タナトス」に支配される人間だということは、彼女と付き合い始める前から知っていた。

それもそのはず、僕たちが出会ったのは、今のようにマンションの屋上で自殺を試みている彼女を、僕が助けたのがきっかけだった。


最近同じマンションに引っ越してきたという女の子。つぶらな瞳にぽってりとした唇と、可愛らしい顔立ちをしているが、どこか儚げな表情をしている彼女は、一瞬で僕の心を奪った。きっと一目惚れのようなものだったと思う。

その時から彼女とはいろいろな話をするようになり、すぐに仲良くなった。

ブラック会社に勤めながら独りきりで寂しく暮らしていた僕にとって、彼女はまるで天から舞い降りた天使のようだった。

ひとつ疑問に思うことがあった。

彼女は自殺を図ろうとする時、決まって僕に連絡を入れる。そして、僕が来るまでその場で待っている。


誰にも知らせずひとりで死んだほうが確実なのではないかと思うが、

もしかしたら彼女は、出会った時のように僕に自殺を止めてほしい、助けてほしいと心のどこかでそう思っているのではないかと、勝手に解釈していた。

だから、僕は今回もこうやってマンションの階段を駆け上がる。




「はぁっ、はぁっ…」


マンションの屋上にたどり着く。

フェンスの向こうに立つ、彼女の背中を見つけた。


「待って…!!」


フェンスを飛び越え、彼女の手を取る。

彼女の手は、蒸し暑い空気に反して冷たかった。


「はなして」

鈴の音に似た、儚くて可愛らしい声。僕は彼女の声も好きだった。



「なんで、そうやって、君は…!」


「はやく、死にたいの」


「どうして…!」


「死神さんが呼んでるから」

彼女には、「死神」が見える。「タナトス」に支配される人間に稀に見られる症状なのだという。

そして「死神」は、「タナトス」に支配されている人間にしか見ることができない。



「死神なんていないよ」


「なんで分かってくれないの…!」



僕が死神を否定すると、彼女は決まって泣き叫ぶ。

死神は、それを見る者にとって1番魅力的に感じる姿をしているらしい。いわば、理想の人の姿をしているのだ。


彼女は死神を見つめている時(僕には虚空を見つめているようにしか見えないが)、まるで恋をしている女の子のような表情をした。まるでそれに惚れているような。


僕は彼女のその表情が嫌いだった。

「死神なんて見てないで、僕のことを見て」


「嫌…!」



彼女が僕の手を振り払おうとしたので、思わず力強く握ってしまった。



「痛い…!」



「!ごめん…」

でも、君が悪いんじゃないか。僕の手を振り払おうとするから。僕のことを見てくれないから。



「死神さんはこんなことしないよ…!」



僕の心にどす黒いものが押し寄せてくる。



「なんで…」

なんで、こんなにも僕は君のことを愛しているのに、君は僕だけを見てはくれないのだろう。


死神に嫉妬をするなんて、馬鹿げていると心のどこかでは思っていたが、もうそんなことはどうでもよかった。



「もう嫌なの」



僕も嫌だよ。

もう疲れたのよ」



僕も疲れたよ。



「はやく死にたいの」



「僕も死にたいよ!!」



その時、彼女が顔を上げた。

ニッコリと笑っていた。



彼女の笑顔を見た途端、急に心のどす黒いものが消える感覚がした。



あれ、これってもしかして。



「やっと…気づいてくれた?」

「ああ…やっとわかったよ」



「ほんと…?よかったぁ」



ああ、そうか。

君が自殺を図ろうとする度に僕のことを呼んだのは、僕に助けてもらいたかったからじゃない。



君は、僕を連れて行きたかったんだ。

僕にとっての「死神さん」は、彼女だった。




涼しい風が吹き抜ける。いつの間にか蒸し暑さなど感じなくなっていた。



「じゃあ、行きましょうか」



「ああ、行こうか」

手を繋いだ君と僕。



この世界が僕らにもたらす焦燥から逃れるように



夜空に向かって駆け出した。





あらすじ

米イリノイ州に住む大学生ハーパーは、ルームメイトに誘われるままパーティに繰り出す。せっかくのハロウィンの夜、お化け屋敷に行ってみよう――6人の大学生たちは町外れの街道沿いに建つ“究極のお化け屋敷”という名のアトラクションへ。同意書にサインし、ルールに従って携帯電話を入り口に預け、ドキドキしながら中へと入っていく。最初のうちは肝試し気分だったが、ひとりが腕を負傷したことで状況は一変。出口は見つからず、そればかりか惨殺死体が転がり始めた。そう、この館はマスクを付けた殺人鬼たちが殺しのためにつくった真のホラーハウスだった―― 


クワイエット・プレイス」の脚本家コンビ、スコット・ベックとブライアン・ウッズの監督、脚本による、お化け屋敷を舞台にしたアトラクションホラー。

HAUNT

夏といえば、ホラー!
今年は本当におばけ屋敷も行けないけど?映画でニヒヒ

本作はPG12なのでそれ程グロはないけど、前半のゆっくりは退屈です、ラストは畳み掛けるようで、ラストの矛盾はもやっとした。(スマホ盗まれ自宅バレますか?)

最初弱々しい主人公が、実はたくましかったのは、よかった。

クワィエットプレイスの嫌いなシーンをこちらでも、応用してたのが嫌でしたね。滝汗 一緒に叫びそうになるし!

2020年06/17
梅田TOHOシネマズ
別館シアター9
逆に怖がらせるなら、マスク意味無い!