My Family Diary -1305ページ目

帰国準備

ドイツ滞在も6年目に入り長男の小学校入学が近づいてきた頃、

帰国子女はいじめられるという噂が気になり始めました。


同じ頃日本から転勤して来た幼稚園児に会ってびびびっくり!!!

「おれは・・・。おまえは・・・。」

「やめろーよ!」


これは大変とばかりにひらがなの読み方の特訓開始。

二人のためによかれと思って毎日鬼の特訓。

長男にガンガン教えていると、横に座って一緒にやっていたぷっちは

「ぷっちもうやらない・・・」と言いながら抜き足差し足で逃げていきました。


私なりに少し鍛えようと思いましたが、ひらがなもスラスラ読めず、「おれ、おまえ」も使いこなせないうちに帰国

となりました。


入学式に間に合うように主人より一足先に、入学式の1週間前に子供を連れて帰国しました。

先生に帰国子女であることは内緒にしてもらいました。


ところが入学式で


クラスで一番背が高く目立つ長男。

日本人幼稚園でなく地元のドイツの幼稚園に通っていた長男。


起立!礼!着席! なんて理解できるわけ無く、座ったまま・・・立ったまま・・・

隣にいた女の子がつついたり引っ張ったりしてくれて皆より遅れて漸くまねをする。


私はお先真っ暗、前途多難を予測しました。


一方ぷっちは幼稚園年中さんにすんなりととけ込んで行ったのです。


私の思いこみ、「ぷっちは大丈夫、今は長男を守ってあげなくては」


この思いこみで周りが見えなくなっていた私は再びぷっちに寂しい思いをさせることになったのです。