和食・和室・邦画・邦楽という言葉知っていますか?

これらの対義語は「洋食・洋室・洋画・洋楽」ですけど、「洋」に対して「和・邦」の2つが存在する不思議な関係です

 

ではこの「洋・和・邦」というのは何を意味するものなのか

 

洋・・・洋画・洋楽の「洋」は海を意味し、「海を渡ってきた」意味。日本ではJ-pop・K-pop・洋楽となっていますけど、K-popを始め海外の音楽・映画・食事は「洋楽・洋画・洋食」なんです

和・・・和は元々「倭」と書いており、7世紀末期700年前までは「日本」ではなく「倭」だった。つまりその時の食事は「倭食」日本式の服装は「倭装」・日本風のつくりは「倭風」とされていたようだ。奈良時代になるとこの「倭」と大和国の「和」が当時の朝廷で使われ始め、全国に広まったとされています

出典元:和文化プロダクション - 「和」とはどこから来た言葉か

これ、ちょっと時代が遅くて、平安時代だったら「和」が「京」だったかも知れないですね

邦・・・国です。大きな国という意味で、自国を指す言葉としても使われる。なのでロシアには多くの国があるから「ロシア連邦」であり、自国の音楽は邦楽・映画は邦画となります

 

なぜ「和楽・和画」じゃないのか?和食・和室などは飛鳥時代より前から有ったものに対し、音楽・映画など中国などから伝来していないため、明治まで日本式と外国式で分ける必要がなかった

なので音楽の種類は分けても、日本と外国で分ける必要がなかったためこれらは「和」ではなく「邦」なのでは?

 

和/洋と邦/洋がどちらも対義語として成立するのも、このような理由からみたいですね