本日で阪神・淡路大震災から29年が経過しました。
当時とは比較できないほど小規模になった報道番組を見ながら、当時のことを思い出します。
調査のために赴いた神戸市で、災害救助犬のチームと出会いました。
確か、はるばるスイスから来ていただいたチームだったと思います。
当時は災害救助犬の理解度も低く、受け入れもスムーズにいかなかったことを記憶しています。
そして現在。
能登半島地震の現場でも救助犬が活動する報道を目にしました。
当時と比べて認知度は遥かに向上していると思いますが、
まだまだ課題は多いようです。
優れた嗅覚を活用し、倒壊家屋や土砂等に埋もれ、助けを必要とする人を迅速に発見するのが救助犬の役割。
我国では、1990年ころからジャパンケンネルクラブが主体となって救助犬育成の動きが始まったようですが、
現在は複数の団体に別れ、独自に活動を行っているようです。
その多くはボランティアや寄付などに支えられながら、
イザというときに備えて訓練や啓発活動を行っていると聞いています。
救助犬自身だけでなく、現場で付き添うハンドラーや、訓練士、支援者など多くの人々の努力の上に成り立っていく仕組みではないでしょうか。
今日も世界中のどこかで、災害現場に立ち、あるいは訓練に励む犬と人々がいるはず。
人間のために必死に活動する犬たちに心を寄せていただければ幸いです。