<流れを決めた32分の好機>

味スタでの試合としては歴代2位の記録となる38168人の大観衆が詰めかけた大一番。緑と赤に二分された味スタの様子は壮観でした。

 

エンドチェンジで前半からこちら側に攻める形になったヴェルディは開始直後は押される展開も徐々にペースを掴み、中盤のインターセプトやサイドからチャンスを掴みます。

 

23分、ユアンの抜け出しに染野がヘディングで合わせるも早川がキャッチ。

 

そして前半最大の決定機が32分、ユアンが直接持ち運んでPA内でCBをかわして早川と一対一で鋭いシュートを枠内に飛ばすも、早川が信じがたい反応を見せてセーブ。

 

ゴールの期待が高まる中、スコアレスで前半を折り返します。

 

<これが成長への鍵>

後半はやや鹿島の早い寄せの前に疲弊しパフォーマンスの低下が見られたためにコロ助とユアンに代わり白井と川﨑がピッチへ。

 

ゲームが動いたのは74分。内田の横パスがやや甘くなったところを見逃さずに奪ったレオセアラがシュート。これはヴィドのブロックで逃れるも浮き上がったボールを拾われて古巣対決となった松村に捩じ込まれ先制を許します。

 

87分にはヒロトが持ち上がり鋭いシュートを放つもポストを直撃。

 

ATが8分と長引く中、大怪我から復帰したゴウキが早速オーバーヘッドを放つも枠を捉えられず。

 

結果として0-1のままスコアは動かず、ホーム最終戦は2年連続黒星。しかし柏が勝利したため優勝の行方は最終節に持ち越しとなりました。

 

もちろん歴史に残るのは敗戦という事実、決着がついたのがあのワンプレーであることには変わりない。

 

しかし、J1に戻ってきて、ホームであれほどの雰囲気、あれほどの強敵と戦った90分は、今後に向けて大きな財産となる。

 

このクラブが今後、もっと大きく成長し飛躍するために。