<前半は優位に進めたが>
前節のスタメン組から染野、コロ助、ユアン、ヒロトがベンチスタート。森田と福田がベンチ外。新加入組は残念ながら規定により出場不可となりました。
前半は引いてカウンター狙いの名古屋に対し、走力を活かして押し込む展開に。
そして12分、新井がサイドからドリブルでDFを振り切って最後の狭いエリアからシュミットダニエルをぶち抜き、見事先制点を獲得します。
20分には熊取谷が鋭いミドルシュートを枠に飛ばすも、これはシュミットダニエルのファインセーブに阻まれました。
しかし26分、ロングフィードに抜け出た永井がトラップで収めて中に展開されると、古巣対決の木村勇大のシュートはセーブするも、混戦の中掻き出しきれず内田に押し込まれ1-1と振り出しに。
結果、リードでおりかえせなかった、あるいは追加点を奪えなかったことは致命傷になってしまいます。
<トーナメントを勝ち切る経験値>
後半になると、前半の攻勢は校正はすっかり影を潜めてしまい、名古屋がボールをにぎる展開に。
本職とは違うポジションでテスト的な意味合いを含みながらも、ヒロト、染野、コロ助ら主力組を投入して打開を試みますが、効果的な攻めはできないまま81分にユアンのタックルが遅れて足に入ってしまいPKを献上。これを稲垣に決められて逆転を許します。
その後はシュミットの負傷交代で交代枠が減った名古屋に対しボールを支配するも、カウンターを恐れてか積極的な攻撃は見られず試合終了。
ベスト16での敗退となり、終盤の不甲斐ない戦いに憤ってか、最後のミーティングでは城福監督が怒りを露わにするシーンもありました。
<天皇杯を終えて>
収穫がなかったというとそうではなく、稲見は本職ではないWBながらも積極的な攻め上がりや強烈なシュートを見せてくれたし、熊取谷や川﨑の仕掛けも良かった。
だが、そういったスクランブルで勝利できるほど甘い相手ではなかった。
長谷川健太監督が多くのクラブでタイトルを勝ち取り、とかくトーナメントに強さを発揮する理由が何となく理解できた試合でした。
ゲームの進め方のうまさも、積み重ねてきた強かさに起因しているのでしょう。
まんまと、してやられた。