<ザ・J1チーム名古屋グランパス>

見木が出場停止、森田も戻れず。一方で綱島と宮原が復帰。フウキがベンチに復帰しました。


開始早々に獲得したCK。こぼれ球を拾ったコロ助のシュートは体制を崩してミートしなかったものの、リフレクションしてあわやゴールに入りそうになりポストを直撃。染野が詰めるも惜しくも枠を捉えられず。


前節の広島とは反対に高い選手の質を生かしてボールを保持して攻める名古屋に対し、翁長やユアンのサイド攻撃やコロ助を経由した繋ぎ、あるいは勇大やソメへのロングボールを使い分けていく形に。


一方の名古屋はスピードに長ける永井と山岸の2トップを中心に攻める形。


41分には好位置でFKを獲得するも翁長の角を狙ったFKはランゲラクの守備範囲。


やや押し気味で試合を進めながらもスコアは動かず0-0でハーフタイムへ。


<名古屋が唯一見せた隙>

後半開始早々、キックオフの蹴り直しから縦パスを引っかけられ名古屋のCK。またか、と一瞬脳裏に嫌な記憶がよぎるも、宮原とユアンの懸命なブロックで難を逃れます。


そして7分、自陣からのカウンターからドリブルで抜け出しを図った勇大が山中に倒され、笛が吹かれてFKかと思いきやイングランド主審はアドバンテージを取り、一瞬足を止めた山中のプレーを見逃さずボールを奪った翁長がゴール前へ。


飛び出してきたランゲラクの頭上を高々と超える鮮やかなループシュートでついに先制。


選手の質と守備組織ともにほとんど隙が見受けられなかった名古屋の一瞬の隙を見逃さない鮮やかなゴールでした。


先制後はユアンに代わり復帰戦となる山田楓喜を投入するも、見木と森田の不在もあってかやや守勢に回る展開となり、名古屋の攻撃場面が続くも立て続けに綱島や染野がブロック。


千田と稲見をさらに投入し守備を固める展開に。


76分、山岸のパスを受けた稲垣のシュートはポストを叩き、リフレクションしたボールがマテウスの身体に当たってゴールに入りそうになるも軌道がそれて千田がクリア。


そこからも名古屋が押し込む時間が続き、86分には吉田が枠内に強烈なシュートを飛ばすもこの日乗っていたマテウスがスーパーセーブ。


ATには染野のカウンターアタックからまたしても翁長が追加点のチャンスを迎えるもシュートは枠外へ。


7分の長いATを乗り越え、前半戦を白星で締めくくりました。


<ゴール裏の光景、そして天国の友へ>

この日はダービー以来の2万を超える観衆が味スタに詰めかけ、二階席まで多くのサポーター、ファンが立ち上がりヴェルディに声援を届けていました。


そろそろこの光景を当たり前にしなければならないけれど、ここ数年の光景からは考えられない光景。チームの成長をひしひしと感じます。


そしてお立ち台にたったヒロトからは、かつてのチームメイトで逝去が発表された元ヴェルディユース・平田竜士さんへの言及があり、ゴール裏からは彼へのコールもありました。


ユースも呼応するかのように、マリノスユースに7-2で大勝し、プリンスリーグ関東の首位へと浮上しました。


昨日の勝利はチームを支える人々の様々な思いが詰まった、特別な勝利ではないでしょうか。


<MOM>

マテウス


名古屋の強力な攻撃陣を見事に抑え込み完封勝利の立役者。


文句なしの選出!