<出会い頭の痛恨の一撃>

天皇杯からの変化は一部で、深澤→翁長、食野→コロ助、山見→勇大。ベンチ外の森田、宮原、綱島の状態が心配。また一方で古川が初めてベンチ入りしました。


前半2分、自陣近くのFKを一度は弾くもこぼれ球を好調の加藤ムツキに拾われ、強烈なシュートがブロックを試みた稲見の背中に当たりいきなりのビハインド。


しかし、前半はコロ助のターンや勇大のボールキープなどで敵陣近くでチャンスを作れる時間帯も多く、染野や稲見がゴールを脅かすシーンも。一点が入れば巻き返せるかな、という期待感もあったのですが…


<出鼻を挫かれる>

後半、ゴウキと稲見に代わり、ユアンと山見をピッチに送り出します。


しかし後半の早々47分、CKからピエロスにヘッドで合わせられ0-2。反撃を試みる展開で出鼻を挫かれてしまう格好に。


その後はらしくないファウルの献上やパスミスが増えてボール前進もままならなくなり、62分には大迫のゴールキックから鮮やかな連携で再びピエロスにゴールを奪われて0-3。


65分には林に代わり食野、77分にはコロ助に代わり袴田をピッチに送り出すも有効打にはならず、82分には自陣でのボールロストを起点に古巣対戦のドゥグ(ドウグラス・ヴィエイラ)にも恩返しゴールを浴びて0-4。


しかしATに左サイドのクロスから勇大がゴールネットを揺らし一矢報いて1-4で試合終了となりました。


<最後の1点は大事>

結果としては厳しいものになってしまった。


リーグ屈指の完成度と質を誇る広島相手に、心臓である森田と数試合で一気に序列を上げて乗っていた綱島、そして古巣戦でもあった宮原を欠いての戦いは厳しかった。


せめてゼロに長く抑えれば勝ち筋を見出せたかもしれないけれど、前半と後半の出会い頭に失点を喫し出鼻を挫かれたことで、その希望も砕け散ってしまった。


中2日となる天皇杯に主力を投入したことの是非は監督の考えであるし、成功か失敗か結果論だけで言うのは今の自分は好きじゃないのでノーコメントで。


ただ、ここで一気にメンタルが落ち、自分たちを見失い、勝ち点を落とすような状態にはしたくない。


そのために最後の意地の一点は、チームが前を向くために絶対的に必要だった。


既に勝負が決まっていた広島にとってはおそらくほんのかすり傷。


しかし自分たちにとっては大事な一撃だ。


試合終了後、ゴール裏からはブーイングは聞こえず、無言でもなく、「勝利のため」チャントが送られた。


daznでヒーローインタビューが流れる中はっきりと聞こえてきた。


次で前半戦折り返し。一回で挫けるほど俺たちはもろくなんかないぜ。


次のホームから、またやってやるぞ!