<ワンチャンスが物を言いそうなゲームだったが…>

山田(裕)に代わり、林尚輝がスタメン復帰。

 

宮原と翁長は今季初のSBコンビとなり、染野が復帰。

 

見木が今季初のベンチスタート。契約上出場不可の山見に代わり優安が京都戦以来のスタメンとなりました。

 

開始して数分後、染野が深い位置でのボール奪取からシュートを放つも、これはGKがセーブ。

 

ガンバのGKといえば元代表ベテラン・東口のイメージでしたが、今季の正GKは一森純。岡山の印象が強いですが、昨シーズンは開幕前に正GK・高丘を失ったマリノスにレンタル移籍し1年間レギュラーを守ってます。この試合も派手さはないもののミスが皆無の安定したセービングでしたね。

 

25分にはCKから綱島が枠内に決定的なヘディングを放つも、一森がセーブ。ボールがこぼれ混戦になるもガンバのDF陣が書き出します。ガンバはここまでリーグ最少失点。守備の要・三浦が負傷離脱してからも名古屋から移籍の中堅CB・中谷らをはじめとした守備陣は本当に強固でした。

 

ボールを握る展開も決定機は少なく、前半終了間際にややきわどい判定で危険な位置でFKを与えるも、宇佐美のFKは大きく枠を外れて0-0で前半終了。

 

守備に特徴があるチームと対戦した時にありがちの堅いゲームで、1点がものを言いそうな展開になったのですが…

 

<引き分けで悔しいと思えること>

後半開始と同時に前節で活躍を見せたコロ助をユアンに代わり投入。

 

膠着した展開を打開するべく63分には見木とチアゴをピッチに送り出すも、チアゴは72分に足を痛めたようで途中退場。大きなけがでないことを願います。自力で歩いて帰っていきましたが…

 

変わって袴田を投入するも交代出場の古巣対決の山Pとのマッチアップに苦しんで突破を許したことから(試合後のコメント曰く)、ATに稲見にチェンジ。本人にとっては悔しいでしょうが、この悔しさをバネに奮起して欲しい。

 

その後も染野と勇大がゴールを狙うが枠は捉えられず、逆に86分にはゴール前に侵入した倉田が強烈なシュートを放つも林尚輝が気合のブロックではじき返します。

 

ATのガンバの好位置でのFKはまたしても枠を外れ、こちらのFKは決定機につながらず、両者ともにゴールが遠くスコアレスドローで決着しました。

 

中2日というディスアドバンテージを背負い終盤は2トップの二人も疲労の色が濃く(山見が出場できないためCFの交代要員がいなかったこともあるでしょう)苦しい展開とはなったものの、

 

選手の質で圧倒的に差があるガンバを枠内ゼロに抑え切ったこと、数年前まで雲の上のような存在であったガンバに引き分けが「価値あるドロー」よりも「勝ちきれなかった悔しさ」の方が強く感じること。

 

そして雨の平日の中、アウェイ側も多くのサポーターが駆け付けたとはいえ1万3千もの観客動員に成功できたことは、数年前、いやそれどころか去年の今頃まですら決して予想できなかったこと。

 

「塩」という言葉が強く当てはまるゲームにはなってしまったけれど、それに持ち込むことが出来たのも、間違いない前進です。

 

これが特別ではなく、当たり前なことにできるように。