<両サイドの変更も崩れない守備組織>

前節好ディフェンスを見せていた稲見が欠場(DAZNによると練習中のアクシデント?)。右サイドには昨シーズンのA岡山戦以来鉄人・山越が配置され、左サイドにはこの試合がJ1デビューとなった深澤が置かれ、前節スタメンの翁長はベンチスタートとなりました。

 

前半からオープン気味の展開になった前節とは打って変わって、中盤やサイドでの激しい攻防が続く堅い展開に。前線では木村勇大が身体を張ってボールを収めていたのが印象的。スクランブルとなった両サイドも浦和の酒井宏樹、渡辺凌磨のサイドによく対応し、サンタナと関根の2トップや中央の伊藤敦樹の良さをうまく消せていました。

 

互いに浦和がシュート1本、ヴェルディが2本と堅い展開のまま、スコアレスでHTに入るかと思われた42分。CKから相手DFのクリアを拾って再び中央へクロス。最後に納めた木村勇大が逆の姿勢から反転シュートで浦和のゴールを貫き2試合連続で先制。リードのままHTに突入します。

 

<終盤の試合運びの課題>

後半になってからも優勢にゲームを進め、63分にはカウンターから森田がミドルを放つも、惜しくも枠を捉えられず。


80分に森田が交代(疲労?)で下がってからはやや押し込まれる時間が長くなり、87分にゴール前の競り合いから山越のファウルを取られPK。


ショルツのシュートに対してマテウスは軌道を読んでいましたが、惜しくもシュートを防ぐことはできず同点に。


ATは必死に前に圧力をかけていきますが両チームとも決定機はなく、1-1の引き分け。


またしてもあと一歩のところで勝ち点3を逃しましたが、16年ぶりにJ1で勝ち点を獲得しました。


必死に身体を張っていた山越をあのプレーだけで攻めることは出来ないし、それまでに追加点を取るチャンスを決められなかったことが全てかと。


しかし昨年のJ1最小失点の浦和の守備の質は流石でしたね。なかなか崩せるシーンを作れず、ワンチャンを決め切ったという印象。確実に決めると言うよりも、チャンスの数を増やせるかが課題か。


<埼スタの雰囲気>

行く前に、勝手に抱いていた怖い印象は全く感じず、老若男女問わずサッカーを愛する人々が集う、優しい空間でした。


第一声のチームコールにブーイングが飛んできた時、対戦相手として認めてもらえたような気分になり、本当に嬉しかった。


J1でやれることは、この二試合でたっぷりと見せてもらった。


だから、これからは相手が誰であれ恐れない。


もう、結果を求めていくフェーズだ。


俺たちも、全力で出し切る。


次の大阪は欠席ですが、チームを信じて。