<16年ぶりの一撃>

16年ぶりのJ1でのゴールは思いの外早く生まれました。

 

前半7分、自陣からカウンターを発動し、裏抜けを試みた木村勇大がポープウィリアムと交錯し、倒されFKを獲得。

 

この時、PA外でポープのハンドがあったように見受けられ、VARが入るもポープのイエローで終了。

 

キッカーに立つのは見木と楓喜の新加入コンビ。

 

結果楓喜が蹴ったシュートが鮮やかな軌道を描いてゴールネットを揺らし、ヴェルディが先制。16年ぶりJ1での一撃は芸術的なFKでした。

 

この試合の一番の驚きは、宮原の故障で右SBで起用された稲見のパフォーマンス。

 

Jリーグ最強クラスの突破力を誇るエウベルに一切抜かれることなく完璧に抑え込んでいましたね。

 

そして森田、コロ助の中盤と見木、楓喜の中盤のカルテットでパスを分断しカウンターから複数回の決定機。上島の懸命のクリアや、ポープのファインセーブがなければスコアがさらに広がってもおかしくない展開。

 

かくして、16年ぶりJ1復帰の初陣は1-0でマリノスにリードと、存外の結果でハーフタイムを迎えました。

 

<ベンチメンバーに求められる奮起と、見せつけられたマリノスの強さ>

 

後半、フォーメーションを変更しマリノスの攻撃ターンが徐々に長くなりながらも、決定的な場面はほぼ作らせないまま終盤を迎えました。

 

強いて言えば、交代出場した山見、ゴウキらにもう少し強度が欲しかったところですが、そこはJ1最高クラスの質を相対している以上、まだまだこれからの伸びしろ。

 

このままゲームが終わって欲しいと思われましたが、終盤にマリノスが執念を見せました。

 

AT直前にPA内での争いからハンドを取られ、このPKをアンデルソンロペスが沈めて同点。

 

そしてAT,松原の鮮やかなゴラッソで逆転を許し、くしくも31年前の開幕戦と同じ展開で、16年ぶりのJ1初陣は悔しい逆転負けに終わりました。


<ピッチ内外で感じたもの>

少し不安に思えていた強度面の不安は微塵もなく、全員が戦えていました。


終盤にひっくり返された試合運びには課題はあるにせよ、それはこれからの伸び代であり、ここ3年間でおそらく最もJ1で勝ち点を重ねてきたマリノスの強さであると感じます。


また、久しぶりに対戦相手として見たマリノスのゴール裏の圧はとてつもなく強く、将来的にあれに匹敵するような応援をしていかなければならないとも感じました。


ピッチ上での修正は選手とスタッフ陣を信じ、周りの方々が自分たちの背中を見てもっと後押ししたい、応援って楽しいと思えるような空間を作り、仲間を増やしていきたいとも感じた一日でした。


J1での旅は、まだまだ始まったばかりだ。