これが彼との、最後のお別れだと思いたくないです。

 

21年夏の復帰からの3年間、彼の存在がどれだけヴェルディにとって大きかったか。

 

かつてのヴェルディユース育ちらしいギラギラ感と仕掛けるドリブルは少しも失われず、むしろリカルドロドリゲス、ポステコグルー、下平ら名将の下でプレーしたことでより高いプレー水準に達していた。

 

また、MJSDAYの時に「MJSのロゴをちゃんと見せるように」とチームメイトに声掛けしていたりと、スポンサーへの配慮も忘れない。

 

一足早く「J1基準」のプレー、そして立ち振る舞いを見せてくれているのかなと思いました。

 

スタメン出場、60分ほどの途中交代がメインではあったものの、懸命に相手SBにプレスをかけてスタミナを削り、交代選手がプレーしやすくできる状況を作っていた。それだけフォアザチームの意識が高かったのではないでしょうか。

 

夏に群馬にレンタル移籍し、群馬での出場は14試合。こちらでも途中交代が基本でしたが、多くのチームを渡り歩いてきた中で彼が信条とするフォアザチームの精神は変わることはないと思います。


結果として群馬は来季以降も彼の力を必要とし、今季からは群馬に完全移籍するという結果となりました。


今季からは半年共にプレーした佐川も加わり、J1昇格争いに絡むべく熱血指揮官大槻監督のもと、さらなる活躍に向け鍛錬を重ねるのでしょう。

 

自分がゴール裏に戻った時はちょうど名古屋に移籍のタイミングでしたが、対戦相手として対峙する時、毎回ゴール裏に丁寧に挨拶する姿にヴェルディへの愛を感じましたし、横浜FCから移籍して復帰してきてからは、より一層彼のことが大好きになりました。

 

どんな形であっても、また彼の物語がヴェルディと交わることを心から願っております。