現在ではヨーロッパも含め、多くの選手が他クラブで活躍している2020年のユースからの昇格世代。その最後の一人が今季から活躍の場を四国・愛媛に移すこととなりました。

 

サポーターの身で親心とかいうのはどうかと思いますけど、本当に寂しい気持ちでしたね。完全余談ですけど、同じ名前だからっていうのも、ちょっとあります。

 

今季のレンタル、最初から順風満帆だったわけではありませんでした。負傷してしまって出遅れたこともあり、序盤はベンチにも入れず苦しい日々だったと思います。

 

しかし20節、交代ながら山雅にATで同点ゴールを挙げてからは一転ファーストチョイスとなり、トップ下のスタメンに定着。J3首位を走るチームの中心的な存在に。5ゴール4アシストで見事愛媛をJ3優勝J2復帰に導く活躍を見せました。

 

ヴェルディ時代、高い攻撃センスを持ちながらも戦術理解になかなか苦しんでいたと記憶しているタイガ。しかし持っているポテンシャルは随一。言語化が下手で似通った表現になってしまいますが、本当に彼が持っている独特のセンスって唯一無二なんですよね。愛媛ではセットプレーのキッカーを任されることもあり、直接FKも決めていました。

 

その技術の高さやセットプレーのテクニックに磨きをかけてくれたのは、以前兄貴分のように慕っていた佐藤優平(現全南)かもしれませんね。実際タイガと優平のプレースタイルは似通った部分があります。

 

J1でのヴェルディでプレーを見たい気持ちはかなりありましたが、愛媛が彼を必要とし、完全で欲しいと思ってくれるほどのパフォーマンスができたことを祝福したいです。

 

トップ下のポジションでもしこれからも活躍を目指すなら、相当なポテンシャルと周囲からの信頼が不可欠。古いイメージでしょうけど「王様」みたいなポジションですから。

 

でも、タイガならその道で生きていけるんじゃあないかと、期待しています。

 

ヴェルディに戻るどころか、ヴェルディにとってもう手が届かないぐらいの選手に化けてしまうんじゃあないかと、そう感じてます。

 

彼のこれからにあるのは希望のみ。でも我儘言うなら、また一緒に戦う日が来て欲しいな。