シバさんが去り、マテウスが正GKとして君臨するヴェルディにあって、唯一マテウスの牙城を崩しかけた男と言っても過言ではないでしょう。

 

2022年、まだコロナの影響が大きかった時期に開幕戦で主力が大量離脱する大ピンチ、見事古巣長崎を完封する活躍でデビュー。

 

序盤の好調は彼なしには成し得ませんでした。

 

しかし残念ながら、好不調の波が激しく、アウェイ山形戦前に再離脱(おそらくアレ)、その後復帰した後はチームの不調とともに調子を落とし、後期からは再びマテウスが守護神を奪回する結果に。

 

チームに体調不良者が続出した中、好セーブで勝ち点1獲得に貢献したアウェイの大宮戦が結果的に、ヴェルディでの最後のゲームとなりました。

 

レンタルとなったいわきでは42試合中25試合に出場し、ほぼ正GKとして君臨していましたが、チーム自体が苦戦を強いられていたことや、完全移籍で獲得するほどのインパクトを残すことが出来なかったのか、両チームから満了となっています。

 

持っているポテンシャルや、様々なチームを渡り歩いたことによる経験の蓄積は疑いのないもの。GKの玉突き移籍も多くなっているこのストーブリーグで、正GKないし経験豊富なバックアップGKを探しているチームからオファーがあることは十分に考えられます。

 

マテウスを最も脅かした守護神、高木和。彼の今後のキャリアに幸有らんことを。