ピッチ内よりもピッチ外での貢献が大きい選手だったことが、インタビュー記事でわかります。

 

「チーム内で要求することが増えた」という感想。川崎で複数のタイトルに貢献し、横浜FCでも昇格を経験した彼ならではの経験からくるアクション。それは特に若いキャプテンである森田にとって、大きな心の支えになったでしょう。

 

ポテンシャルももちろん、そういったピッチ以外での好影響をもたらして欲しいという期待もあったのだと思います。

 

来季のJ1の戦いを考えると引き続き完全移籍で在籍してほしいという想いもありましたが、奈良輪さんのインタビューから推察するにクラブとしては「ピッチ内での活躍を重視する」という方向性なのでしょう。

 

やはり移籍前に二回にわたり負傷で離脱したことの影響はあったのか、リーグ戦終盤はコンディション不良でメンバー外となってしまいました。

 

しかし、彼が一番輝いたのは、ジェフ戦での0-2から1ゴール2アシストの大逆転勝利でしょう。

 

あの試合が結果的にシーズン終盤の、運命を分ける試合となった。あの試合なくして昇格は得られなかった。

 

そして昇格プレーオフの清水戦でも、中盤での巧みなボールさばきと効果的な時間の使い方で引き分けへの道筋を開いてくれた。

 

J1基準というのがどのようなものか、背中で示してくれて、チームの雰囲気を盛り上げて昇格に大きく貢献してくれたことは、間違いない事実です。

 

横浜FCも退団するようですが、おそらく複数クラブから引きがあるでしょう。

 

これはちょっと、わがままな願いですが、

 

今J1のライバルクラブに行くよりも、J2のまだ昇格を経験していないクラブで英雄になってくれたらいいなと思います。

 

ただの願望です。

 

ハセタツ、本当に来てくれてありがとう。

 

戦えた時間は短かったけど、あなたなしでは昇格は果たせなかった。

 

今後の人生に幸あれ。