<大宮の恐怖のプレス>
前節の退場で出場停止となった深澤に代わり、山越が左SBに入った以外は、前節と変わらないメンバーでした。
エンドチェンジで前半からこちらゴール側に攻める形になり、6分にはコロ助がミドルシュートを放つも枠をとらえられず。やや押し気味でスタートしましたが、前がかりに激しいプレスをかけてくる大宮の守備に手を焼き、やや深い位置でのボールロストやゴールキックが直接相手に渡るなどやや苦しい展開となりました。
チーム戦術の浸透やメンタリティー的な部分には大きな差があったようにも感じましたが、もともと選手の質は高いチームですからね。特に最終ラインに入ったカイケ選手のフィジカルの強さにはかなり苦戦を強いられていました。
25分には好位置で獲得したCKに山越が合わせにいくも、枠は捉えられず。
勝利が必須な中、昇格争いの固さもあったのか思うようにボールを前進できず苦戦を強いられて前半は0-0で折り返します。
この日の主審は過去に何かと因縁があった中村太氏でしたが、個人的にはそこまでストレスを感じないジャッジでした。まあ東京ダービーで一回担当された時もそれは感じていたけどね。
<スーパーサブ・綱島悠斗>
53分にはこの試合最大のピンチ。ゴール前でのパスを引っかけられて中野選手に鋭いシュートを打たれるも、マテウスの好セーブで事なきをえました。
59分の平、綱島の投入が結果的に大きく流れを変えます。
63分、大宮のCKからシュートをブロックしてカウンター発動。コロ助⇒中原とつないだボールを森田が納め、浮き球のクロスを染野がスルーしたところをカイケとの競り合いに勝利した綱島が押し込み待望の先制。
78分には中原が自ら相手陣内までドリブルで持ち上がって鮮やかなミドルシュートで追加点。
終盤は決死の反撃を試みる大宮のディフェンスを体を張ってブロックし、2-0で最終戦も勝利となりました。
2位清水が水戸と1-1の引き分けとなりましたが、3位磐田が栃木に2-1と競り勝ったことで順位が逆転。磐田が自動昇格。
勝ち点で清水を逆転したことで3位で昇格プレーオフへの進出が決まりました。
もともと他力だったこともあり、2位を逃した喪失感よりも、あるのはこれから始まるプレーオフへの期待感。
もう他会場の結果に左右されず、自分たちの手でつかみ取ることができるのだから。
そして2試合とも、ホームで開催することができる。
かつてプレーオフに出たときは、6位から下剋上を目指す「挑戦者」だった。
今度は、一番自動昇格に近かったチームとして、挑戦を受けることになる。
あと2試合。
俺たちがJ1昇格にふさわしいことを、結果で証明するだけだ。
<MOM>
山越康平
古巣対決、初めてとなる左SBでの起用ながら、持ち前の体の強さとサイドからのドリブル突破で守備陣を支え、勝利に大きく貢献した。