<キャプテン、待望の今季初ゴール!>

 出場が危ぶまれた森田は幸い大事には至らずスタメン。平が出場停止から復帰し、それ以外は変わりなし。ベンチに久々の山田剛騎と、怪我から復帰した林尚輝が満を持して名を連ねました。


 押し気味で試合を進めた17分、試合を動かしたのは待望の男のゴール。


 ゴール前の細かいパスからコロ助のラストパスに反応したのが、キャプテン・森田晃樹。完璧なお膳立てでしたがそれを見逃さないポジション取りとゴールへの嗅覚、流石でした。


 待望の男のゴールで喜びも束の間、わずか2分後にこのリードは不意になってしまいます。


 マテウスとDF陣の高いラインでのパス交換からマテウスが右のカトレンに向けて放ったパスが弱くなったのを、藤枝FWアンデルソンは見逃さなかった。完璧なパスカットから無人のゴールに押し込まれ同点。


 結果的にはイージーなミスだけど、年に一度はああいうのはある。それが必ず勝ち点3が欲しい試合で出てしまったのが、持っていないというか何というか。


 同点後はややバタバタして藤枝のプレスに苦しむ展開に。理解はできるけど、そこはもうちょい落ち着いて欲しい。今シーズンここまでやってきたものを信じ切って欲しい。


<出会い頭の追加点も…>

 1-1で迎えた後半、いきなり試合は動く、ゴール前のまたしてもコロ助の仕掛けから落ち着いてソメが押し込み勝ち越し。2試合連続、去年を上回る5点目。完全に乗ってきた。


 後半、ゲームクローズを目指してカトレンとハセタツに代わり、おそらくこの試合がラストになるであろうシンアライと久しぶりの出場の林尚輝をピッチに送り込み、稲見をSBに。


 しかし、結果的にこの采配は裏目に出てしまった。


 林は試合勘が戻り切っていなかったようで、中盤の守備があまりハードにいけていなかった。選手の質では上回る部分があっても、スピードと球際の強さにストロングを持つ藤枝の選手に手を焼いていた。


 結果的にフィルターをかけられず、ゴール前に運ばれたことで与えたCKから、強烈な弾道のミドルを許しまたしてもリードは不意になってしまった。


 懸命に綱島や北島ら交代選手はゲームの流れを変えようと奮起したが、決定機はキーパーに阻まれたコロ助のミドルぐらいで、終盤はCKからのカウンターからアンデルソンにあわやサヨナラゴールを浴びかけた。結果的に懸命に戻ってクリアしたが…


 上位を狙うにおいて、勝ち点3を掴みかけて落としたのは事実ですが、ゲーム全体を見ると藤枝の出来が素晴らしく、ゴールシーン以外は藤枝が優位にゲームを進めていた。


 終盤戦、彼らに上位チームは苦しめられるのではないか。そうとすら思えた。


 来月、上位との対決が続く上で悔いが残るゲームではあるけれど、まだ昇格は手が届く先にある。


 ただ信じ、戦うのみ。