<久しぶりに肉を斬らせて骨を断つ>

メンバーの並びから4-4-2を予想しましたが、蓋を開けると今季初となる3バックスタートの3-4-2-1という布陣でした。コンディション不良者が続出している懐事情をカバーすることに加え、栃木への対策もあったかもしれません。サブには我らがストライカー、小池純輝がついに初めてのベンチ入りとなりました。


しかし、前半はロングボールが全く前線に収まらず上げては奪われる展開。インタビューによると一日前のぶっつけだったでしょうから、ある意味賭けでもあったでしょう。しかしそんな中でも危ないシーンはありながらも、枠内シュートはすべて正面へ飛ばさせ、ある程度思い通りに時間を進められたのかなと。


ところが、前半38分に弘堅さんが腰を痛めたようで負傷交代し、稲見がピッチへ送り込まれます。やや軌道修正を強いられる展開に。


<栃木に縁がある男たちの二撃>

後半、佐川に変え河村をピッチに送り込むと、ここまで耐えたことが徐々に功を奏し、少しずつチャンスが。


73分、CKから山越のドンピシャヘッドはスーパーセーブに阻まれますが、続くコーナー、ショートからのクロスのおなじみの形から跳ね返ったところを稲見がミドル一閃。栃木に生まれ育ち、栃木の強豪、矢板中央で活躍した男の待望の一撃は大きな先制点でした。


その後はやや栃木の反撃を受けるも1点もののピンチはなく、86分、交代出場の阪野がDFと競り合いながら強引にボールを奪いボレーで追加点。こちらは一時期栃木でプレーした男の数試合ぶりの恩返しゴール。


危なげなく盤石の試合運びで、見事アウェイで大きな勝ち点3を手に、2位に浮上することになりました。