昨日、去年限りで満了を発表されていた比嘉祐介選手の現役引退が発表されました。おそらく代理人を通して移籍先を探していたものの、移籍先が見つからずに引退を決意したんだろうなと推測されます。

 前の選手紹介でも申し上げたことがありますが、去年の年始、比嘉選手の加入が発表された時は「はっ?」という感想でした。

 流通経大柏から流通経大に進学する中で、その素質に注目され、5チームが獲得を目指し、競合して横浜Fマリノスに鳴り物入りで入団(俺よくこの表現使うけど、古いですよね)し、北京五輪を目指すアンダー代表でも活躍するも、プロ入り後は守備能力の低さで評価を下げ、ヴェルディ入団までの10年近くのプロ人生で、公式戦の出場は100試合にも満たず、70試合ほどの出場でした。

 また、「チャラ男」と称されてもおかしくない、金髪にピアスの派手な風貌についてもプロとしての意識が低いのではないかと槍玉に上がることが多くありました。

 

 そんな彼をJ1昇格への本気の戦力としてみなしているのかと、フロントに対して疑問を抱いていました。しかし、彼に対する見方が変わってきたのは、シーズンが始まってからでした。

 彼はチームを盛り上げる、ムードメーカー的な能力に長けていたのです。もともと仲の良かった佐藤優平をはじめ、チーム内のメンバーに率先して話しかけてコミュニケーションを取るなど、チームを盛り上げ続けました。

 そういう意味では、チーム躍進の影の立役者となったのは、実は比嘉さんだったのかもかもしれません。

 結果的にサッカー選手最後のシーズンとなった東京ヴェルディでの1年は、プロサッカー選手としては不本意なシーズンであったことは違いありません。

 度重なる怪我に苦しみ、復帰しても田村、奈良輪、香川、林昇吾といったレギュラー陣の牙城を崩せず、公式戦の出場は天皇杯3回戦の関西学院大学との1戦、それも怪我の影響を考慮して前半30分のみの出場でした。

 

 しかし、そんな中、チームが苦しい状況でも鼓舞し、後方から盛り上げてくれた比嘉さんのことを、僕らは永遠に忘れないでしょう。

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 ありがとう、比嘉祐介。

 あなたのことを忘れません。