スポーツの本分というのはエンターテイメントだと思っています。
基本はレジャーとして、道中を楽しみ、美味しいスタグルを食べて、試合で熱い声援を送り、最後は握手して別れる。
でもなぜでしょう。
いつのまにかそういった本分が薄れ、戦いばかりがフューチャーされ、最後も後味悪く終わることが多い。
多くの人の関心を集めた東京クラシック。
結果は壮絶なるドロー決着でした。
だが、この試合のヴェルディは本当に見ていて楽しかった。
頻繁に見られる腰が引けたプレーや致命的なパスミスなどがほとんどなく、強く勇ましかった。
そんな中で生まれた、待望の先制点。ぎっしり詰まったゴール裏の盛り上がり。
勝ちきれなかったのは悔しかったけど、でもそこは町田さんの意地が上回ったのかと納得できました。
そして、レジェンド平本一樹のセレモニー。
サポーターになってしっかり歌えたのは実は初めてかも。
シーズン終了後の発表だったから、あの時はクラブハウスでのひっそりとしたお別れだったけど、ようやくちゃんとお別れすることが出来た。
ゼルビアの2018年のストーリーは、終わった。
でもヴェルディのストーリーは、まだ終わらない。
ゼルビアが果たせない想いと、たどり着けなかった16チームの想いを背負って。
ようやくたどり着いた鶴川駅の空は、もう星が出ていました。
そこには失望も落胆も、憎しみもなかった。
この世界には、愛しかないー。