さて、ヴェルディが移転した理由と、本拠地を移転するメリットについては前の2回お話しした通りです。


 それを踏まえて、このコラムの締めとなる今回は、ヴェルディが新しいスタジアムに移転を支持する理由をお伝えしたいと思います。


<1>新規顧客の獲得しやすさ


 今の本拠地がある味の素スタジアムは京王線の飛田給駅にありまして、その駅からは徒歩で数分の好立地にあります。


 しかしながら、飛田給駅に行くためには新宿や渋谷から幾つも乗り換えをしなければ行くことが出来ず、交通アクセスという面では不便な面が多いです。


 これがもし代々木にスタジアムが建設できたなら、東京都民としては多くの路線が通っている渋谷から徒歩でいけることで、アクセスは抜群に良くなります。


 また、渋谷にはご存知のように、数多くの娯楽があり、買い物や映画のついでに試合を見にいったり、今まで行きにくかった平日ナイターなども仕事帰りに行きやすくなるでしょう。


 また、渋谷区の店舗に強力を依頼することで、今まで不足していたメディア露出についても改善できると考えます。


<2>調布市との難しい関係


 前の記事でも触れた通り、スタジアムのある調布市がFC東京とパートナー契約を結んでいる関係上、駅や周囲のお店はヴェルディのフラッグやポスターが申し分程度にあるだけで、大々的な地域の活動が出来ず、片身の狭い思いを強いられています。

 

 また、調布市や京王線からも、京王の傘下の京王エージェンシーがヴェルディの株主であるにも関わらず、調布駅の発信メロディがFC東京の応援歌になる、車内のビジョンでFC東京とFC東京U-23の宣伝を行うにも関わらず、ヴェルディは宣伝をされないといった冷遇を受けています。


 そんな状況の中で地域活動や試合告知活動をして、集客UPに取り組んで来ましたが、上記のような背景もあり、なかなか大きく観客動員を増やすことは出来ていない現状です。


 私が思うに、むしろ好待遇を受けており、交通アクセスの不便さなどのデメリットを抱えていながらもビッグマッチでは数万人規模の動員を実現出来ているFC東京が移転を行うことこそ、調布市に対する「裏切り」になってしまうのではないかと感じるのです。

(あくまでも、私の個人的な意見です)


 もちろん、一度ならず二度までの移転を行うことを良く思わない方もいるでしょうし、移転によってスタジアムが足を運びにくくなってしまう人もいるでしょう。しかし天秤にかけた時、上記の状況から考えてメリットの方がはるかに多いと、私は感じます。

 

 とまあ、長く話しましたが、あくまでも代々木のスタジアムはまだ構想段階ですし、実際に完成するのは10年近く先と言われています。また建築中の新国立を使うというアイディアもあります(最も、こちらは高額な使用費がかかってしまうのがネックですが)。


 まあ、数年前はまったく無縁だったこういう話が、私たちにもかかわりが出てきただけでも十分喜ばしいことと思ってしまうのです。ずっと昔からヴェルディを見てきた人間としてはね。


 どう転ぶか分からないこの話ですが、伝えたいことは、ヴェルディが代々木の新スタに行くことは、これだけのメリットもありますよという話です。


 まずはその話を有利に進めるためには、まずは今シーズンをよい結果で終えること。全力で悔いなく、2018年J2を駆け抜けましょう!